生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村

caltec2015-05-01



サントリー美術館で開催中の『生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村』展へ。


中高年を中心に賑わっていて、サントリー美術館で、入場規制がかかっている程(初めてみました)


若冲ファンとしては是非観なければ!と出掛けてみたものの、予想外に蕪村の方が、良品が展示されていて、蕪村の良さを再発見した展覧会でした。


サントリー美術館のHPによる、本展覧会の概要は以下のとおり

正徳6年(1716)は、尾形光琳(おがたこうりん)が亡くなり、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)と与謝蕪村(よさぶそん)というふたりの天才絵師が誕生した、江戸時代の画壇にとってひとつの画期となりました。


伊藤若冲(享年85、1800年没)は、京都にある青物問屋の長男として生まれ、23歳の時に家業を継ぎますが、30代中頃には参禅して「若冲居士(こじ)」の号を与えられ、40歳で隠居して絵を描くことに本格的に専念します。


一方、与謝蕪村(享年68、1783年没)は、大坂の農家に生まれ、20歳頃に江戸へ出て俳諧を学びます。27歳の時、俳諧の師匠の逝去を機に、北関東や東北地方をおよそ10年間遊歴します。その後40歳頃から京都へうつり俳諧と絵画のふたつの分野で活躍しました。


若冲は彩色鮮やかな花鳥図や動物を描いた水墨画を得意とし、蕪村は中国の文人画の技法による山水図や、簡単な筆遣いで俳句と絵が響き合う俳画を得意としていました。一見すると関連がないようですが、ふたりとも長崎から入ってきた中国・朝鮮絵画などを参考にしています。


本展覧会は、伊藤若冲与謝蕪村の生誕300年を記念して開催するもので、若冲と蕪村の代表作品はもちろん、新出作品を紹介するとともに、同時代の関連作品を加えて展示し、人物、山水、花鳥などの共通するモチーフによって対比させながら、彼らが生きた18世紀の京都の活気あふれる様相の最も輝かしい一断面をご覧いただきます。


今、11日間限定で、蕪村の代表作「夜色楼台図」(一番好きな蕪村作品)が特別展示されている、ってのも良印象だった要因です。


企画力  :★★★★☆
展示方法 :★★★☆☆
作品充実度:★★★☆☆
満足度  :★★★★☆



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