展覧会

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展

三菱第一号館美術館の『ワシントン・ナショナル・ギャラリー展』へ。 いわゆる美術館のカタログ展ではなく、エイルサ・メロンの寄贈作品を中心とした本展覧会は、一本筋が通った、独自の洗美観点で貫かれている。 三菱第一号館美術館のHPでの、本展覧会の概…

大英博物館展 -100のモノが語る世界の歴史

Museumの聖地、上野、東京都美術館で開催中の『大英博物館展 -100のモノが語る世界の歴史』。 英語では同じMuseumでも、日本語では違い、今までは「美術館の展示」。本展は「博物館の展示」。 旧大英帝国の息のかかった地域の、200万年に渡る、100のモノが、…

山口晃

水戸芸術館にて『山口晃』展を、、、個人的に、江戸時代と現代がミックスした鳥瞰図を期待して水戸に行ってみたものの、その期待は、見事に裏切られました。 水戸芸術館のHPによる、本展覧会の概要は以下の通り 山口は、1969年に東京都で生まれ、群馬県桐生…

ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美

Bunkamura ザ・ミュージアムで『ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美』展へ。 以下が、Bunkamura ザ・ミュージアムのHPでの、本展覧会の概要 15世紀、花の都フィレンツェでは、銀行家でもあったメディチ家の支援を受け、芸術家たちが数々の傑作…

生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村

サントリー美術館で開催中の『生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村』展へ。 中高年を中心に賑わっていて、サントリー美術館で、入場規制がかかっている程(初めてみました) 若冲ファンとしては是非観なければ!と出掛けてみたものの、予想外に蕪村の方…

マグリット展

国立新美術館で開催されている『マグリット展』へ。 個人的にはこの展覧会が本日のメイン。イラストレーターとして生計を立てていた初期の頃の作品から、晩年まで、網羅的に集められた充実の内容。 国立新美術館のHPによる、本展覧会の概要は以下の通り ルネ…

ルーブル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄

今日は日本は祝日。ということで、怒濤の展覧会巡りスタート。 まずは国立新美術館で『ルーブル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄』から。予想通り、会場は親子連れ、おばさんグループで一杯。まわりを気にすることなく、グイグイ差し込…

祝福のうつわ〜伊万里・鍋島名品撰〜

渋谷松涛にある戸栗美術館にて「祝福のうつわ〜伊万里・鍋島名品撰〜」展を鑑賞。 去年の戸栗美術館の1〜3月期の展覧会も似たような構成ではあったのだが、やはり、鍋島・伊万里の器を観に、ついつい戸栗美術館に足を運んでしまう。 昨年の秋に伊万里・有田…

プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 展

上野にある国立西洋美術館にて「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」展を観る。 実は、東京国立博物館で開催されている「日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「北京故宮博物院200選」」を観るつもりで上野に来たものの、入館までに1時間以上、中…

 秋の特別企画 十三代 今右衛門展 Part I 鍋島とともに

十三代今泉今右衛門が逝去して10年。 この度、当美術館では「十三代 今右衛門展 Part I 鍋島とともに」を開催いたします。 十三代は若い頃から、伝統工芸は現代の人にも通じるものでなければならないという自論から、生涯、十三代としての現代の色鍋島の世界…

特別展「海を渡った古伊万里〜セラミックロード〜」

有田では平成28年(2016)に“有田焼創業400年”を迎えます。本展覧会はそのプレイベントのひとつとして開催します。 古伊万里は、17世紀のはじめ、日本初の磁器として佐賀県有田で生まれ、わずか数十年のあいだに急速な技術発展を遂げ、世界が認める最高品質…

名和晃平─シンセシス展

木場にある東京都現代美術館にて「名和晃平─シンセシス」展を観る。 2009年に観た「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション 展」の中でその存在を知った名和晃平。「面白そうだなあと」と漠然と思いながら展覧会会場を訪れたが、展示内容は知的好奇心を満た…

パウル・クレー ― おわらないアトリエ展

竹橋にある東京国立近代美術館にて「パウル・クレー ― おわらないアトリエ」展を観る。会場について、まずは(平日であるにもかかわらず)鑑賞者の数の多さに圧倒された。 本展覧会の率直な感想だが、クレーの代表的な有名な作品、傑作と言われる作品を見た…

ワシントン ナショナル・ギャラリー展

六本木にある国立新美術館にて「ワシントン ナショナル・ギャラリー展」を観る。 アメリカの首都、ワシントンDCの博物館群(通称モール)にある、このナショナル・ギャラリー、フェルメールの作品も数点収蔵しており、とても充実したコレクションを誇る美…

鍋島展―献上のうつわ―

渋谷松涛にある戸栗美術館にて「鍋島展―献上のうつわ―」を観る。 実は、2007年に大阪の大阪市立東洋陶磁美術館で開催された「将軍家への献上《鍋島》−日本磁器の最高峰−」で鍋島を観て以来、「日本の陶磁器の中で、一番好きなもの」が「鍋島」となったcaltec…

日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵 マイセン磁器の300年

六本木ミッドタウンにあるサントリー美術館にて「日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵 マイセン磁器の300年」展を観る。 2011にチェコを旅行したときに、わざわざプラハ⇒ドレスデン⇒マイセンへと電車を乗り継ぎ、マイセンの陶器工場そして国立…

モネとジヴェルニーの画家たち

渋谷Bunkamura・ザ・ミュージアムにて「モネとジヴェルニーの画家たち」展を観る。タイトルから想像するに「印象派の画家たちの作品が、モネの影響や交流などという章構成で、「モネ」を軸に読み解かれ、展示されるのだろう」と想像していたが、実際に会場を…

池田学展「焦点」

市ヶ谷にあるミヅマアートギャラリーにて「池田学展 「焦点」」を観る。2009年上野で開催された「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション展」にて関心を持った池田学。彼の新作展覧会が開かれるということで楽しみに臨んだ。 昨年の年末から今週までの会期と…

山口晃展 東京旅ノ介

銀座三越にて「山口晃展 東京旅ノ介」を観る。いわゆる展覧会、というよりは、山口作品を売るための販促を兼ねた百貨店の催事的な位置付けになるかとは思うが、久々に観る山口作品は、やはり楽しい。 日本橋三越や六本木を舞台にした、現代と未来と過去が入…

ドガ展

横浜美術館にて、「ドガ」展を観る。 結論から言うと、今年一番期待外れだったのが、実はこのドガ展かもしれない。というのも、ドガの生涯に渡る作品群を紹介するためか、いわゆる「ドガらしい」踊り子を扱った作品が少なかったことと、素描や習作が多く、展…

上村松園展

東京、竹橋にある国立東京近代美術館にて、「上村松園」展を観る。 実は前々から気にはなっていた本展覧会。会期の早い時期に行こうとは思っていたものの、上村松園を取り上げた番組(『新日曜美術館』、『美の巨人たち』)が放映され、事前準備が終わってか…

特別展 日本の染−絞り・型・筒描−

目黒区駒場にある日本民藝館にて「特別展 日本の染−絞り・型・筒描−」展を観る。 都内にいながら、何故か緑多い郊外にいるような、そんなノンビリとした気分にさせてくれる駒場。ゆったりとした気分で作品と対峙することが出来ました。 本展覧会の概要は以下…

誇り高きデザイン 鍋島

六本木ミッドタウンにあるサントリー美術館にて「誇り高きデザイン 鍋島」展を観る。 鍋島、実は日本の陶磁器の中では一番好きなので、やはり良かった〜。 でも一番心トキメイタのは、十四代 今泉今右衛門氏の作品を目にしたときでした。 四季のバリエーショ…

特別展 平城遷都1300年記念 奈良の古寺と仏像 〜曾津八一のうたにのせて〜

東京日本橋にある三井記念美術館にて「特別展 平城遷都1300年記念 奈良の古寺と仏像 〜曾津八一のうたにのせて〜」を観る。 実は全然期待せずにふらりと訪れた展覧会だったが、展示内容の充実振りにはビックリ。さすが『平城遷都1300年記念』と銘打っただけ…

フェリックス・ティオリエ写真展 −いま蘇る19世紀末ピクトリアリズムの写真家−

世田谷美術館にて『フェリックス・ティオリエ写真展 −いま蘇る19世紀末ピクトリアリズムの写真家−』を観る。 最初期のカラー写真など、知られざる19世紀の写真家のヴィンテージ・プリントが一堂に フェリックス・ティオリエ(1842−1914)は、優れた写真家で…

印象派はお好きですか?

東京、京橋にあるブリジストン美術館にて「印象派はお好きですか?」展を観る。 美術館独自の作品コレクションの充実度によってその美術館の存在価値を高めるのではなく、いわゆる巡回企画展用の「箱(展示スペース)」用の美術館として、存在することが多い…

マネとモダン・パリ

東京、丸の内にある三菱一号館美術館にて『マネとモダン・パリ』展を観る。本美術館は、丸の内の再開発が進んでいるエリアに立地し、美術館の中に入るまでのアプローチの庭がとても心地良さそうなど、まずは「見た目」から「良さそうな展覧会だな」という印…

ストラスブール美術館所蔵 語りかける風景 コロー、モネ、シスレーからピカソまで

渋谷にあるBunkamuraザ・ミュージアムにて『ストラスブール美術館所蔵 語りかける風景 コロー、モネ、シスレーからピカソまで』展を観る。 高原を吹き抜ける爽やかな風―。こんなヨーロッパの風景のイメージは、ある人にとっては憧れであり、ある人にとっては…

モーリス・ユトリロ展 パリを愛した孤独な画家

新宿にある損保ジャパン東郷青児美術館にて『モーリス・ユトリロ展 パリを愛した孤独な画家』を観る。 数年前に見たユトリロ展が素晴らしいものだったことと、「日本初上陸となる作品90余点を一挙公開するという画期的なもの」というフレーズにひかれ、とて…

「茶の湯の美―数寄のかたちと意匠―」展

昨日に引き続き、茶の湯に関する展覧会を観に、白金台にある畠山記念館へ。本日は「茶の湯の美―数寄のかたちと意匠―」展を観る。 本館を訪れてまず気になったのが、そのあり方。公共の美術館でもなく、財閥系でもなさそうで、一体何が母体の美術館だろう? …