インド、アムリトサル旅行2日目

caltec2016-02-21



昨日の夜のゴールデン・テンプルに気を良くして、今日は朝からゴールデン・テンプル三昧。


【 本日の行程 】


ホテル →→ ゴールデン・テンプル →アムリトサル旧市街 →→ ホテル →アムリトサル空港 →→ デリー空港 →→ 自宅


ゴールデン・テンプル

9時にはまたゴールデン・テンプルに入る。まずは回廊を囲む建物の中にあるシーク博物館へ。シーク教について絵画を中心に創始者グル・ナーナクの逸話等が展示されている。


その後、またアムリタ・サラス(不死の池)の中央に浮かぶ、黄金色に輝くゴールデン・テンプルを見るために、先に進む。


昨晩の暗闇の中に幻想的に浮かび上がる姿とは違って、今日は青空を背景に、白い大理石、青空の色を反映したアムリタ・サラス(不死の池)、そしてそこに黄金色に浮かぶゴールデン・テンプル。白・青・金の3色それぞれが朝日を反射してまぶしく輝き、そこに赤・黄色・緑等の原色の衣装を着たインド人の姿が点在する。何とも絵になる風景。


昨日と同様、アムリタ・サラスの周りを時計回りに回り、ゴールデン・テンプルの中に入る。日の光を反射してキラキラと輝くが、個人的には、昨日の暗闇に幻想的に浮かび上がる姿の方が好きである。昨日と同じように何をするわけでもなくアムリタ・サラスの淵に座り、この場の雰囲気を味わう。やはり心が安らいでくる。


その後、今日は昨日見ることができなかったゴールデン・テンプルの周辺を散策。シーク教寺院では参拝客に無料で食事を提供しているが、その食事用に巨大な鍋で調理する現場を覗き見したり、実際の現場を見学。(お腹がいっぱいだったので食べませんでしたが)、外国人向けの無料の宿舎。。


昨日、マクドナルドに行って気づいたのだが、ゴールデン・テンプル付近は「ベジタリアン・エリア」になっているようで、この近辺でノンベジ(肉魚等)は食すことができない。


アムリトサル旧市街

フライトの関係で午後1時にはアムリトサルを後にする必要があるため、12時から1時間程、周辺の土産物屋を散策。ゴールデン・テンプルの中の静謐な雰囲気から一変、「ザ・インド」という感じの混沌としたアムリトサルの旧市街の中をてくてくと歩いていく。


パンジャブ州の特産品は、ジャーティと呼ばれる、革製のスリッパ。アムリトサルはそのジャーティの集積地のようで、街中のショップの1/3はこのジャーティショップ。よくもまあこれだけの種類・数のサンダルがあるなあと思いながら、冷やかし半分でショップを回っていた。


あとは、シーク教徒の象徴とも言える5つのKのうちのカラー(鋼鉄製の腕輪)とキルバーン(短剣)を扱う店も多い。特にカラー(腕輪)に関しては、比較的導入しやすいためか、シーク教徒ではなくても、旅の記念として購入し、ファッションとして身に着ける人や、パンジャブ人だからと、パンジャブ人の象徴としてカラーを身に着けるインド人も多い。


ちなみに5つのKとは以下のとおり。

・ケーシャ 髪を切らず長く伸ばさなければならない。髪も髭も伸ばしたままにする。
・カンガー 身を整えるために櫛を携行する。
・カラー 右腕に鋼鉄製の腕輪をつける。力強さと揺るぎない結束を象徴する。
・カッチャー ゆったりした半ズボン状のズボン下を着用する。
キルバーン 剣―自己防衛と不正に対する闘争を象徴する―を常に携行する。

結局、アムリトサルで食指が伸びたのは、ひとつだけ。昨日からずっと気になっていた、ゴールデン・テンプルで流れている音楽を収録したCDを今回の旅の記念として購入した。


@アムリトサル



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インド、アムリトサル旅行1日目

caltec2016-02-20



インドにいるうちに、一度行ってみたいと思っていたシーク教の総本山、ゴールデン・テンプルを訪れるため、週末にパンジャブアムリトサルに小旅行。


【 本日の行程 】


自宅 →→ デリー空港 →アムリトサル空港 →→ ホテル →→ ジャリヤーンワーラー庭園 →→ アターリー/ワガ国境 →→ ゴールデン・テンプル →→ ホテル


デリー8:10発の便。朝早いにも関わらず、座席は満員。シーク教徒の総本山、ゴールデンテンプルがあるアムリトサル行きということで、シーク教徒のシンボルであるターバンを巻いた乗客が目立つ。また早くも頭にバンダナを巻いた外国人環境客の姿も。。。


一時間強のフライトでアムリトサルに着く。飛行機から見えるパンジャブ州の景色は、緑、緑、緑。インドの穀倉地域と言われるのも納得。空港から500ルピーのプリペイドタクシーでホテルに向かう。ホテルはゴールデンテンプルから徒歩5分。


ジャリヤーンワーラー庭園

ホテルからすぐのところにジャリヤーンワーラー庭園がある。うっかりすると素通りしてしまうくらい入口が目立たない。ゴールデンテンプルの前にまずはここから観光。かつて虐殺があった場所だということだが、今は緑多い公園になっている。しかし、建物の壁に弾丸の跡が残っていたり、犠牲者の様子を展示してあるミュージアムもあり、これれが、ありし日の惨劇を語っていた。インド人観光客が熱心に見入っているのが印象に残った。


アターリー/ワガ国境

ジャリヤーンワーラー庭園の外には、アターリー/ワガ国境でのフラッグセレモニーへのジープツアーの客引きが大勢いる。これが今日の夕方のハイライト。たくさんいる客引きの中から、ジープツアー(ジープと言っても、、、オートリキシャの大型版で基本三輪タクシーです)100ルピーに申し込む。


近くのマクドナルドで軽く昼食を取り、いよいよアターリー/ワガボーダーに向けて出発! 14:00にアムリトサルを出発したが、片道35KMの道のりをバイクで行くのだから時間がかかる。15:30にようやく現地に到着。一時間半の道中は、乗り合わせたインド人観光客とのお喋りに花が咲く。知っているヒンディー語の披露大会となり、話すたびにキャッキャッキャッとインド人が笑う。。。 面白い。


ボーダー手前の広場のようなところでタクシーは止まり、そこから5-600m程の道を国境に向かって歩く。道中は和やかな雰囲気ではあるものの、国境ということでアーミーが監視しており、ボーダーに行くまで2度のセキュリティチェック。このチェックは結構厳重。


いよいよ国境に着いたところで、外国人観光客はパスポートを見せると、VIP席(国境に近い席)へ入れるゲートへと誘導される。


4:30になり、マイクを持ったおっさんが登場。「ヒンドスターン!ヒンドスターン!」と叫ぶと、周りのインド人が「オー!ヒンドスターン!」と大合唱。よく見ると、顔にインド国旗のペイントをしているインド人も多い。ここは、ナショナリティ高揚の場なんだなあ、と感じる。


いよいよセレモニーが始まるのか?と思いきや、30名ほどの女性が集められ、1人1人、インド国旗をもって、国境に行き、戻ってくるという国旗リレーが始まる。走っている女性は皆、誇らしげ。個人的には「???」。。。 その後、流行りのボリウッドミュージックが流れ、インド人(これまた女性限定)が客席から降りて来て、踊り始める。。。 これも個人的には「???」。。。 完全にセレモニーが始まる前の時間稼ぎの余興なのだと思う。


こういったやり取りが30分程行われた後、どこからともなく軍服を着た兵士が集まり始める。いよいよ、本当にセレモニーの開始である。


1人の兵士が「ドォ――――――ッ!!」と大声を上げる。インド観衆が「オ――――――!」と答える。すると、向こうのパキスタンからも「ドォ――――――ッ!!」と声が聞こえる。インド側は「ブ――――――!」とブーイング。どれくらい長く発声できるか競っているようである。


その後、パフォーマンスが始まる。太鼓の音とともに、兵士が国境まで行進していき、国境手前で、相手に「ミエ」を切る。身長2m近くの体格に恵まれた兵士が、足を頭の上よりも上に上げ、地面を踏み鳴らす。そして「どうだ!見たか!かかってこい!」的な手振り、ドヤ顔でのミエを切るのである。当然のごとく、インド人観衆は「オー――――!」と歓喜の叫びをあげる。 うむむ。面白い!


こうしたやり取りが数回繰り返された後、インド〜パキスタンの国境ゲートが空き、国旗が降ろされるセレモニーが始まる。約5分間。国旗が完全に降ろされると、双方のゲートが閉じられ、セレモニーが終わりとなる。いやー、面白かった。


インドとパキスタンが分断されるまでは、この道はパンジャブ地方の主要都市、アムリトサル(インド側)とラホール(パキスタン)を結ぶ主要道路であり、今はこうした用途にしか使われていないのかな、かつては同じ国であった双方で、ライバル意識をもって毎夕こうしたセレモニーを実施しているのかな、と考えると少し複雑なものを感じた。


ゴールデン・テンプル

国境から戻り、ホテルで軽く休んだ後、夜のゴールデンテンプルへ。これが見たくてゴールデンテンプル近くの宿を取ったのである。。。


入り口で靴を預け、バンダナを被り、寺院に入る前に手を洗い、足を洗い、、入り口をくぐる。目の前にはアムリタ・サラス(不死の池)の中央に浮かぶ、黄金色に輝くゴールデン・テンプルが!


スピーカーからはシーク教の宗教音楽が流れる。賑やかで騒々しいヒンズー教の音楽とは違い、シーク教のものはとても心が安らぐ響き。シタールのような音色のインドの伝統楽器をバックに、深みのある声で朗々とを歌い上げている。


荘厳な響きに包まれながら、時計回りに池の周りをまわり、ゴールデン・テンプルに向かう。、参道に向かうまでのこの道中で高揚感が増していく。良い気分。


いよいよゴールデン・テンプルの内部へと向かう参道に並ぶ。夜9時を過ぎているのにたくさんの人、人、人。寺院内に入るのに30分以上は待つことになる。内部に入ると、中央にシーク教の経典グル・グラント・サーヒブを羽で扇いでいる人がいる。その横で、宗教音楽の生演奏! 境内のスピーカーから流れていた音楽は、ここで演奏されている、生演奏だったのだ。室内の壁に沿って熱心な信者が座りお祈りをしている。偶像崇拝を禁止しているシーク教では経典が本尊のようだ。


このゴールデン・テンプルの建物が素晴らしい。残念ながら写真撮影は禁止だったのだが、大理石に貴石がはめ込まれた象嵌細工の細かさや美しさ、寺院内部のテラコッタ装飾。それらが(夜であるため)シャンデリア等の明かりで灯され、より幻想的・荘厳な雰囲気を醸し出している。インドで見た寺院の中で一番豪華な寺院がこのゴールデン・テンプルであった。信者を横目に呆けたように天井・壁の細工に魅入る東洋人が一人。。。 こころ優しいシーク教徒は文句を言うことなく、心ゆくまでこの寺院内の装飾、この場の雰囲気を味わうことを許してくれたのである。


1階→2階→3階と移動し、他の信者同様、床に座り、この場の雰囲気に溶け込んでいく。何をするでもなく、目を閉じて瞑想。とてもこころ安らかな気分になる。うむ。至福の時。


気づくと、かなりの時間を寺院内で過ごしていたことに気づき、寺院を跡にする。入口で砂糖菓子(カラーパルシャード)をもらう。寺院入り口前で購入したお菓子の半分を寺院内に奉納し、その奉納されたお菓子がまわりまわって、出口で参拝客に配られる仕組みのようだ。ありがたくいただいた。


池を囲む周りの建物にも見所が多い。例えばアカル・タクトでは、小さな小部屋が並んでおり、各部屋にグルが座っている。有名なグルに対しては、参拝する教徒もいるようで、人がひっきりなしに出入りしているところもある。足元の大理石は、それぞれ意匠の異なったモザイク装飾。インド的なものもあれば、イスラム的なものもある。これもまた美しい。池に向かって祈祷をする人もおり、なかなかに幻想的な風景である。


気づくと寺院に来てから2時間半が経っている。もう10時半過ぎ。後ろ髪を引かれながらゴールデン・テンプルを後にした。


2月に入り、デリーは暖かくなってきたが(気候的に春)、北部にあるアムリトサルは昼は暑いが、夜はまだ寒い。セーターを着ている人もいるくらい。当然、足元の大理石が冷たくて、、、結構つらかった。。


@アムリトサル



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インド、サーンチ旅行2日目

caltec2016-02-07



2日目は、ビームべトカーの洞窟壁画。これもインドが誇る世界遺産の一つです。


【 本日の行程 】

ホテル@ボパール →→ ビームベトカー →→ ボジェシュワル寺院 →→ Tribal Museum →→ 州立博物館 →→ ボパール空港 →→ デリー空港 →→ 自宅


ビームべトカーの洞窟壁画<世界遺産


これもインドが誇る世界遺産の一つです。


9:30-10:30の訪問。涼しい朝に、誰も観光客がいないので、小鳥のさえずりと共に、ゆったりと世界遺産を堪能できる幸せを味わいました。

昨日サーンチで買ったガイドブックがかなり役に立ちました。これがないと、入り口にいるガイドを雇った方がいいかも。。。 というのもどこに壁画があるかわかりづらいから。。。


人っ子一人いない山の中で、壁画を見つける。。。 宝探しみたいで、面白かったです。 終わる頃にインド人の小学生が大量にやってきて、間一髪セーフ、でした。


ジェシュワル寺院


Tribal Museum

ガイドブックには「ボパールにはたいして見所がない」と書いてありますが、このトライバル・ミュージアム、斬新な展示方法といい、規模といい、相当なものです。

一瞬、インドにいることを忘れました。このテイストミュージアムの展示物のテイストが好きそうな人を数人知っています(笑)


州立博物館

トライバル・ミュージアムの隣にあるステート・ミュージアム(州立博物館)も驚きの充実ぶり。特に彫像はクオリティの高いものが多くて、デリーの国立博物館館の次に充実してました。(国立博物館を除くと)インドでまともなミュージアムに来たのは初めてかも。

工芸品など他のジャンルも質の良い物が多く、さすがボーパール藩王国の都だけあります。ボーパール、侮れない。


@ボパール



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インド、サーンチ旅行1日目

caltec2016-02-06



週末を利用して、インドの世界遺産巡り。(インドはこれから暑くなるので、観光に適した季節は2-3ヶ月しかありません。まだの方、今がチャンスです)

今回はマディヤ・プラデーシュ州にあるサーンチ。

仏教遺跡です。



【 本日の行程 】

自宅 →→ デリー空港 →→ ボパール空港 →→ サーンチ →→ サーンチ考古学博物館 →→ ウダイギリ石窟寺院 →→ ヘリオドスの柱 →→ ホテル@ボーパール




日本の鳥居のモデルになっているゲートが有名です。ブッダのエピソード等が彫刻されており、見応え十分。

デリーの喧騒を離れて、田舎でのんびりと世界遺産の遺跡見学。 いろんな意味で癒やされます。


@サーンチ



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インド、バラナシ旅行2日目

caltec2015-12-26




【 本日の行程 】

ホテル@バラナシ →→ ガンジス河畔 →→ ガンジス河畔 →→ ヴィシュワナート寺院(黄金寺院) →→ ホテル@バラナシ →→ サルナート →→ ムーラガンダ・クティ寺院 →→ ダメーク・ストゥーパ→ サルナート考古学博物館 →→ バラナシ空港 →→ デリー空港 →→ 自宅


ガンジス河 ボートライディング
ヴィシュワナート寺院(黄金寺院)
ムーラガンダ・クティ寺院
ダメーク・ストゥーパ
サルナート考古学博物館




@バラナシ



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インド、バラナシ旅行1日目

caltec2015-12-25



今年のクリスマスはインドにいるので、思いっきりインドらしいところに行こうと思い、、、
結果として、、、バラナシに来ています。


【 本日の行程 】

自宅 →→ デリー空港 →→ バラナシ空港 →→ ホテル@バラナシ →→ Mother India Temple →→ バラナシ・ヒンドゥー大学 →→ ヴィシュワナート寺院 →ドゥルガー寺院 →→ ガンジス河畔 →→ ホテル@バラナシ


Mother India Temple

インドに二箇所しかないという、インド国土、大地を祀ったお寺。外から見ると邸宅風、中に入ると、大理石でできたインド付近の国土を見ることが出来ます。改めてヒマラヤ山脈の高さにビックリです。


バラナシ・ヒンドゥー大学


ヴィシュワナート寺院


ドゥルガー寺院


アールティ(プジャー)@ガンジス河畔

もっとゴミゴミして猥雑で嫌なところかと思いましたが、、思った以上に居心地が良いです。聖地に流れる気みたいなものでしょうか?

ガートは開放感があり、夜のアールティーと呼ばれる儀式は幻想的でした。

あまり良い噂を聞かなかったので、インドが嫌いになったりしたらどうしよう?と思ったのですが、今のところは杞憂に終わっています。



@バラナシ



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インド、ムンバイ、アジャンタ&エローラ旅行3日目

caltec2015-12-20



【 本日の行程 】

ホテル@アウランガバード →→ダウラターバード→エローラ石窟寺院群 →→ ビービー・カ・マクバラー →アウランガバード空港 →→ デリー空港→→ 自宅


ダウラターバード


エローラ石窟寺院群<世界遺産

インドで一番来たかったのは、実はエローラにある、カイラーサナータ寺院でした。

この寺院全てが、ひとつの岩山を上から下に掘って行ったもの。奥行81m、幅47m,高さ33m。100年以上かけて岩山から、この建築物を8世紀に作り上げた(奈良時代?)のは、驚きです!!! 


仏教寺院だけだったアジャンタとは違い、エローラは仏教、ヒンドゥー教ジャイナ教と、時代を経る毎に石窟寺院の宗教が変わっている点がユニークです。

ヒンドゥー教のカイラーサナータ寺院以外だと、ジャイナ教寺院が良かったです。残念ながら、エローラの仏教石窟遺跡はアジャンタには到底及びません。。。


ビービー・カ・マクバラー


@エローラ



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