ノーアート・ノーライフ
(小劇団の演劇のメッカ)下北沢の本多劇場でナイロン100℃公演「ノーアート・ノーライフ」を観劇。今回の観劇については、もう出演者で決めたようなものなので、ストーリー云々の前に、どれくらい笑えるのか、どれだけ個性的な(濃い)出演者の絡みが観られるのか、それを期待しての観劇だった。
観劇後の感想としては「とってもくだらない。でもおもしろい」というもの。大の大人の男が何故かフランスのパリに居て、しかも日本人だけで、自分の状況を大きく変えることもなくグダグダと話し合っているだけの作品なのではあるが、まあそのグダグダ感みたいなものが、この出演者陣の「味」のひとつでもあるのかもしれない。
それと観劇後思ったのは、昔のナイロン100℃と今のナイロン100℃、というか今のケラと昔のケラは、ずいぶん違うんだなあ、ということ。パンフレットの中に、小劇団で好きでやってきた内容と、商業主義の「演劇」の中に組み込まれていったときの、パフォーマンスの内容や観せかたについての、考え方の違いや戸惑いについての記述があったが、ただただ自分たちが好きでやっていることと、観せて認めてもらってお金もらってナンボの世界というのは、やっぱり違うものなのだろうか。
<出演者>
みのすけ
三宅弘城
大倉孝二
廣川三憲
吉増裕士
喜安浩平
温水洋一
山崎 一
音 楽 : ★★☆☆☆
脚 本 : ★★★☆☆
演 出 : ★★★☆☆
役 者 : ★★★★☆
舞台/衣装:★★★☆☆
満足度 : ★★★☆☆