キネマの天地

caltec2011-09-24



紀伊國屋サザンシアターにて、こまつ座公演『キネマの天地』を観劇。実は井上ひさし脚本、苦手なものもあるのですが、今回の公演は麻実れい秋山菜津子浅野和之のキャストに惹かれての観劇。


感想はというと、面白かった!!!!! 麻実・三田・秋山・大和田演じる、それぞれ持ち味の違った4名の女優を中心に芝居が進むのだが、女優4名のやり取りの面白いことといったら、この上ない。出演者全員が芸達者のツワモノである。各役者が自らの役を演じるのを楽しみ、そして他の出演者とのやり取りを演じながら楽しむ。その様子が観客の笑いを誘い、とても充実した舞台となった印象を受けた。


いやー特に女優陣4名と、木場さんの演技には恐れ入った。いつもなら「上手いなあ」と感心することしきりの浅野さんの演技が今回は全然目立たなかった程。


今回楽しんで観られたのには、各役者の演技によるところが大きいとは思うが、井上ひさしの脚本の良さにもその要因があると思う。彼の考える「女優とは、役者とは、映画とは」といったものが、その台詞の中にたくさん詰まっていて、そしてその思い・考えがとても深いものであると感じた。役者とは因果な商売なんだなあ、と改めて感じた公演だった。


<出演者>
   麻実れい :立花かず子
   三田和代 :徳川駒子
   秋山菜津子:滝沢菊江
   大和田美帆:田中小春
   浅野和之 :小倉虎吉郎
   木場勝己 :尾上竹之助
   古河耕史 :島田健二郎



音 楽 : ★★☆☆☆
脚 本 : ★★★★★
演 出 : ★★★★★
役 者 : ★★★★★
舞台/衣装:★★★☆☆
満足度 : ★★★★★



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