琉球ロマネスク「テンペスト」
赤坂ACTシアターにて「琉球ロマネスク『テンペスト』」を観劇。堀北真希主演の「ジャンヌ・ダルク」でも感じたが、本作品も、主演俳優(仲間由紀恵)のために万全の準備を配して製作された舞台であるといえる。
琉球という、仲間に馴染みのある物語設定、そして脇を経験豊富な舞台役者で固め、芝居・ダンス・アクションをバランス良く配分し、映像やナレーション(野際陽子)を多用した舞台初心者にもわかりやすい工夫など、随所に「この舞台は失敗してはならない」という配慮を感じたのだ。
舞台そのものの感想はというと、「エンターテインメントに徹した舞台であり」、とてもわかりやすく、とても華やかで、楽しめる舞台であった。「主演の仲間由紀恵はどうだろう?舞台できちんと真ん中に立てる演技をできるのだろうか?」と少し心配していたが、彼女をセンターに配しての構図ができており、その点では安心して観劇することができた。
本舞台で印象に残ったのは、仲間の琉球舞踊と、舞台巧者の生瀬勝久、4役も演じた西岡徳馬、仲間のライバル役を演じた安田顕の演技。
<主な出演者>
仲間由紀恵
山本耕史
福士誠治
安田顕
伊阪達也
野添義弘
大沢健
田鍋謙一郎
西岡恕y馬
生瀬勝久
音 楽 : ★★★☆☆
脚 本 : ★★★☆☆
演 出 : ★★★☆☆
役 者 : ★★★☆☆
舞台/衣装:★★★★☆
満足度 : ★★★★☆