プライド

caltec2010-12-17



シアタークリエにて『プライド』を観劇。


一条ゆかりの人気漫画が原作で、大石静脚本、そしてライバルの歌姫2人を(東宝ミュージカルの若手実力者の)笹本&新妻が、、、ということで話題性十分なこの舞台。caltecは原作は知らないが、この2人の舞台上での「歌対決」が観てみたくての観劇。


観た感想を一言で言うと「笹本・新妻の2人がいたからこそ企画・実現できた舞台である」ということ。劇中で歌うのはこの2人のみで、男性陣2人は芝居のみ。とにかく、二人の歌を聴くには良い舞台だった。が、逆に言うと、男性陣は別に原作に雰囲気が合えば誰でも良いのか?とも思える感じでもあった。


今回感じたのは、笹本と新妻のスタイルの違い(笹本:背が高い、新妻:背が低い)。あとは、歌唱法の違いも。癖がない歌い方をする笹本に対し、表現と言う点では、声質の変化・感情表現とも新妻の方が一歩先を歩いている印象を受けた。


一幕の前半は登場人物や作品紹介という意味もあるので冗長になりがちだが、本舞台はそれが顕著で、少し淡々と進みすぎ、退屈だった感があり。逆に後半は歌・芝居のバランスが取れ、見ごたえあり。エンディングの史緒(笹本)と萌(新妻)のデュエットは、まるでコンサートや「ミュージックフェア」を観ているようで、これは舞台か?と少し突っ込みを入れてしまう箇所もあり。演出については、もう一ひねり欲しいところだ。


<出演者>
  笹本玲奈:麻見史緒
  新妻聖子:緑川萌
  鈴木一真:神野隆
  佐々木喜英池之端蘭丸



音 楽 : ★★☆☆☆
脚 本 : ★★☆☆☆
演 出 : ★★☆☆☆
役 者 : ★★★☆☆
舞台/衣装: ★★☆☆☆
満足度 : ★★★☆☆



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