印象派はお好きですか?
東京、京橋にあるブリジストン美術館にて「印象派はお好きですか?」展を観る。
美術館独自の作品コレクションの充実度によってその美術館の存在価値を高めるのではなく、いわゆる巡回企画展用の「箱(展示スペース)」用の美術館として、存在することが多いのが、実は日本の美術館業界のような気がする。
そんな中、今年一大ブームとなっている「印象派」について、自身の収蔵品を中心に紐解いてみよう、という形で実現されたのが本展である。
ブリジストン美術館のホームページによる本展覧会の概要は下記のとおりだ。
1870年代、パリの美術界でひとつのグループが産声をあげました。印象派です。マネを生みの親にして、モネ、ルノワール、ピサロ、シスレー、ドガなど。それまでのアカデミックな絵画表現と一線を画し、同時代の都市生活を主な題材に、原色の絵の具を細かなタッチでカンヴァスに定着させていきました。光と色彩に溢れた画面は、当初こそ批評家の不評を買いますが、やがて人々の心をとらえていきます。印象派の果実を引き継ぎ、さらに絵画のあり方を根源的に追い求めていったのがポスト印象派です。セザンヌ、ゴーガン、ゴッホ、シニャックなど。彼らはそれぞれの独創的な方法で、次の20世紀美術の足がかりを築いてくれました。日本人が印象派・ポスト印象派と出会って100年。あなたは印象派をお好きですか。ブリヂストン美術館で、もう一度お確かめください。
ブリジストン美術館を訪れるのは、実は2001年の「ルノワール展-異端児から巨匠への道 1870-1892」以来。 いわゆる「印象派」の展示自体は2室のみではあるのだが、ゆったりとした空間の中で、絵画と存分に対峙できるという環境はとても贅沢なものだと思う。
展示作品の中で気になったのは、下記の作品。
・コロー作品
・ロートレック作品(今回収蔵)
・ザオ・ウーキー(ZAO WOU-KI)中国人?
特にザオ・ウーキーの作品は、青という色がもつ持つ力強さや潔さが観る側にビシビシと伝わってくる、そんなパワー満載の作品だった。
企画力 :★★☆☆☆
展示方法 :★★☆☆☆
作品充実度:★★★☆☆
満足度 :★★★☆☆