泉屋博古館創立50周年記念「住友コレクションの茶道具」展

caltec2010-06-19



六本木にある泉屋博古館分館にて「泉屋博古館創立50周年記念 住友コレクションの茶道具」を観る。

平成22年、泉屋博古館は創立50周年を迎えます。住友家が蒐集した美術品を保存、展示する美術館として、昭和35年に発足、平成14年には東京六本木に分館を開設し、現在では京都、東京の二施設において活動を行っております。住友家の美術品で最も有名なものは、住友家十五代住友吉左衞門友純(号・春翠)が明治中頃から大正期にかけて蒐集した中国古銅器と鏡鑑ですが、他に中国・日本の書画、洋画、近代陶磁器、茶道具、文房具、能面・能装束など美術品に対する関心は、大変広い範囲に及ぶものでした。その多岐にわたる所蔵品の中から、本展では、茶道具の名品を展示いたします。


明治・大正期には政財界の間で、同好の士と茶の湯の世界を楽しむ人々が輩出され、春翠もその一人でした。高橋箒庵、野村得庵、嘉納鶴翁、三井泰山など財界人や、鈴木馬左也・小倉正恒など住友の役職員、さらに日本画家の上田耕甫・能役者の大西亮太郎など芸術家たちを招き、茶の湯を楽しみました。


これらの茶道具は春翠によるものが多くを占め、その蒐集においては、青銅器の蒐集と同じように、中国美術への造詣の深さが感じられ、特に唐物に名品が多くみられます。


稀代の数寄者住友春翠の美意識を泉屋博古館分館の茶道具を通じて感じ取っていただければと思います。


知っているようで、実は全然知らなかった茶道具の世界。我が家にも祥瑞の水指や香合など、茶道の脇役としての道具はあるものの、茶入、茶碗、茶匙、仕覆、挽家、棗など、実は色々とバリエーションがあるということと、茶入に「若草」「漱芳」、「山桜」など銘(名前)が付いていることを始めて知った。


今までは、茶碗が一番大事なのかな、と思っていたが、本展覧会を観て、実は「茶入」が一番重宝されるものなのかもしれない、、と感じた。(個人的には、水指や碗の方が興味があるのだけれど)


幸いにも同時期に、他でも茶道具を扱った企画展を行っている美術館があるので、そちらにも足を伸ばして、茶の湯の世界感にどっぷりと浸かってみようと思う。


企画力  :★★★☆☆
展示方法 :★★★☆☆
作品充実度:★★★☆☆
満足度  :★★★☆☆



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