2人の夫とわたしの事情
渋谷東急文化村にあるシアターコクーンにて「2人の夫とわたしの事情」を観劇。
サマセット・モームの戯曲(喜劇)をケラリーノ・サンドロヴィッチが演出、そして主役は松たか子、ということで「どんな舞台になるのだろう?」と期待しての観劇。
戦争で未亡人となった主人公ヴィクトリア(松たか子)。彼女は夫の親友フレディ(渡辺徹)の求婚を受け、再婚するが、ある日、戦死したはずの夫ビル(段田安則)が戻ってくる。。。という場面からこの作品がスタートするのだが、観客の予想を裏切るのが主人公ヴィクトリアの性格。美しくてチャーミングだが、自己中心的で、周りを振り回して、、実は妻とするには、なかなかに厄介な性格で、そんな彼女と前夫、現夫の三角関係が主軸に物語が進んでいく。
3幕の構成の本作品、松、段田、渡辺がほぼ出ずっぱりで、自由奔放なヴィクトリアに前現の2人の夫が振り回されるのだが、そこで交わされる言葉のやりとりが面白い。また各場面に、この3名以上に強烈な個性をもつ役者がスパイス役として登場し、この戯曲の世界をより複雑で面白おかしいものにしている。
今日は楽日ということで、舞台挨拶に演出のケラリーノ・サンドロヴィッチが登場。会場に製作のシス・カンパニー社長の北村明子がいたり、など、普段とはちょっと違う雰囲気だった。
<出演者>
松たか子
段田安則
渡辺 徹
猪岐英人
新橋耐子
皆川猿時
水野あや
池谷のぶえ
西尾まり
皆戸麻衣
音 楽 : ★★☆☆☆
脚 本 : ★★★☆☆
演 出 : ★★★☆☆
役 者 : ★★★★☆
舞台/衣装: ★★★☆☆
満足度 : ★★★☆☆