国宝燕子花図屏風 琳派コレクション一挙公開

caltec2010-05-02



東京青山にある根津美術館にて「国宝燕子花図屏風 琳派コレクション一挙公開 」展を鑑賞。根津美術館がリニューアルオープンしたとのことなので、燕子花図屏風と共に、その新しくなった展示スペースをも鑑賞するぞ、と意気込んで美術館に向かった。


美術館のホームページにおる本展覧会の概要は以下の通りだ。

総金箔地の六曲一双屏風に、濃淡の群青と緑青のみによって鮮烈に描きだされた燕子花の群生—。尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」は、『伊勢物語』第9段に登場する三河の国八橋の燕子花を題材として、意匠的な画面構成と優れた技法が渾然一体となった日本絵画の名品です。この「燕子花図屏風」が、4年ぶりに根津美術館の初夏を彩ります。


あわせて館蔵の琳派作品を一堂に展観。斬新にして典雅、大胆な造形のなかに限りない繊細さをも秘めた琳派の美の世界をご堪能ください。


今回「燕子花図屏風」の前に立って、実は初めて気付いたのだが、この「燕子花図屏風」は絵というよりは、デザイン画に近いんだ、ということ。使われている色が青(花の色)、緑(葉の色)、そして金(屏風)の3種類のみ。そして花の形・サイズは全て同一。 花と葉の型(パターン)を用意し、あとは、屏風の中にいかにセンス良くそのパターンを配置していくか、、、そのセンスのみが問われている作品であるのだ。


昨年の東京国立博物館で観た琳派展でも感じたことだが、琳派、やはり、「粋」だ。


その他の展示品については、中国の青銅器、仏像、茶道具と、なかなかの逸品揃い。ただ展示スペースがあまり広くないこともあり、選別されたものが品良く、見目麗しく並んでいます、、といった感じで、「美術品を飽きるほど見まくりました」という充実度を得られないのが少し残念なところ。まあ、そこまで行くと「粋」ではないんでしょうが。


企画力  :★★★☆☆
展示方法 :★★★☆☆
作品充実度:★★☆☆☆
満足度  :★★☆☆☆



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