企画展:KEES VAN DONGEN


ピカソと交友があったDONGENの作品を年代順に、そしてピカソの関わりを中心に展示している企画展。実はDONGENという人を本展覧会を見るまでは知らなかった。荒く厚く塗る絵の具のタッチが独特で、パッと見、目を引くというわけではないのだが、じっと眺めていると、だんだんと味が出てくる、そんなタイプの画家だと感じた。


企画力  :★★★☆☆
展示方法 :★★★☆☆
作品充実度:★★★☆☆
満足度  :★★☆☆☆


カタルーニャ音楽堂(12€):世界遺産


ピカソ美術館を出て、気づくと2時半を過ぎており、急いでカタルーニャ音楽堂へと向かう。ガウディと同じ時代のモデルニスモを代表する建築家、ドメネクの最高傑作。TBSで放映していた「世界遺産」で見てから一度行きたいと思っていた建物であり、かなり期待してツアーに参加した。


ガイドツアーは全部で50分。前半は、一階の小ホールでカタルーニャ音楽堂の映像を見、それを見た後で、大ホールの1階、そして3階へと移動し、内部の建築様式の説明をガイドから受ける、というもの。「モデルニスモ建築の中で最も美しいとされ」とガイドブックには書いてあったが、それがうなずける内装だった。植物をデザインの基調にすえた内装からは、全体的に華麗で優しい印象が伝わってくる。アール・ヌーボー建築の雄オルタの建築にミュシャの優美さを加えたのが、このカタルーニャ音楽堂であると思う。


ガイドツアー中、何度も出てきた話ではあるのだが、アール・ヌーボーの芸術運動は、スペインでは(マドリッドではなく)バルセロナで「モデルニスモ」として花開いたことが、このバルセロナという街のスペインでの位置づけを理解するひとつの要素であるといえる。


サンタ・カリーナ市場


カタルーニャ音楽堂を後にし、カテドラルに向かう。途中、フレスコを見つけたので、目いっぱいサラダを食べようと席について外を見ると、、、よくデザイン雑誌で目にするモザイク模様の波打った屋根のある市場が目の前に。偶然見かけたので、かなり感動。


カテドラル


バルセロナ、ゴシック地区のシンボルカテドラルへ。カテドラル前のステージで演奏しているサイケなバンドのライブとは対照的に中は厳粛な雰囲気。礼拝堂の祭壇は金ピカで、やはりスペインはカソリックの国なんだなあ、と改めて思った。



フレデリク・マレー美術館(聖母メルセの日のためFree)


実は全く入るつもりはなかったのだが「タダだから」という理由で入ってしまった、フレデリック・マレー美術館。彫刻家フレデリック・マレーがヨーロッパを回り集めたということだったが、「なんとすごい収集癖なんだろうなあ」と、収蔵物そのものよりも、そのバリエーションの多さと、一つ一つのテーマのアイテムの多さに、ただただ感心するばかりだった。