ラサロ・ガルディアーノ美術館(常設展)(日曜日のためFree)


ソローリャ美術館から歩くこと5分強。ラサロ・ガルディアーノ美術館に移動する。財を成したというラサロ・ガルディアーノの邸宅を彼の所蔵品を展示するために美術館にした、ということだが、こちらは、高級住宅街であるサマランカ地区の北に位置する。サマランカ地区には、広い屋敷にシャネル・プラダなどの高級ブランドの店が点在し、マドリッドでも有名なレストランもある。


ソローリャ美術館で「裕福な生活を送った画家だったのだな」と感じたが、ガルディアーノの裕福さは、その比ではないように感じた。ゴヤ、ベラスケス、エル・グレコ、ムリーリョを始めとするスペイン画家の作品ばかりでなく、ルーベンスティツィアーノの作品も邸宅の壁を飾っている。そして、それら美術作品よりも素晴らしいのは、実はこの邸宅そのものだ。床は各部屋毎に異なった寄木細工の装飾が施され、各部屋の天井には天井画が描かれている。回廊の上のステンドグラス、タイルなど、いたるところにセンスの良さを感じ、贅を尽くした邸宅である。


所蔵品は絵画にとどまらず、甲冑、陶磁器、装飾品と多岐にわたる。邸宅の豪華さも含め、とにかく良くぞこれだけのものを集める財力があったものだ、と感心せずにはいられない。


企画力  :★★★☆☆
展示方法 :★★★★★
作品充実度:★★★★☆
満足度  :★★★★☆


自転車レースに遭遇


ラサロ・ガルディアーノ美術館を後にし、サマランカ地区を散策も兼ねて南下し、プラド美術館まで行くことにした。


プラド美術館近づくにつれ、ポリスが現れ、人が多くなってきた。どうやらスペインでは有名な自転車レースがあるらしい。大型バスには、たくさんの自転車が詰まれ、サイクリングウェアを着た選手が控えている。そして今朝は閑散としていたプラド通りには柵が張り巡らせ、見物客でごった返していた。


時間帯が悪かったのか、ちょうどゴール近くの時間帯に重なり、通りの向こうへの横断はできなくなっていた。観客が怒り出して柵が解かれ、とおりの向こうへ渡る人がどっと押し寄せる。Caltecもその波にまぎれて向こう側へ渡った。ほっと一安心。昨日はホワイト・ナイト、今日は自転車レース、と、この広場は大盛り上がりな場所なのだ。