美連協25周年記念 日本の美術館名品展

caltec2009-06-20



東京都美術館にて「美連協25周年記念 日本の美術館名品展」を観る。


個人的には西洋絵画の充実振りと、日本絵画については、実はあまり画家を知らない、という何とも皮肉な自分の絵画感を痛感させられた展覧会だった(作品の充実度は凄かったと思う)。エゴン・シーレの作品が観られたのが一番の収穫。あとは、藤田の絵もユーモラスで楽しかった。


本展覧会の概要は以下の通りだ。

全国の公立美術館100館が参加し、その膨大なコレクションの頂点をなす、選りすぐりの名品を一堂に公開します。


本展は、公立美術館のネットワーク組織である美術館連絡協議会の創立25周年を記念して開催するもので、教科書に載っている作品から、これまで美術館を出たことがない作品まで、西洋絵画50点、日本近・現代洋画70点、日本画50点、版画・彫刻50点の220点により、日本のコレクションのひとつの到達点をお見せします。

日本人にお馴染みのミレー、モネ、ピカソをはじめ、エゴン・シーレの国内唯一の本格的な油彩《カール・グリュンヴァルトの肖像》や、カンディンスキーの《「E.R.キャンベルのための壁画No.4」の習作(カーニバル・冬)》など、公立美術館が開館以来の歩みの中で蓄積した名品を一度に鑑賞できる絶好の機会です。


つまり簡単に言うと、日本にある公立の美術館の有名な作品を一同に会した展覧会を開きましょう、というもの。そのかいあってか、冒頭の印象派ナビ派までの充実ぶりは凄かった。B1は西洋絵画で、1〜2階は日本の画家の作品を展示している。


興味深かったのが、(その美術館の目玉作品である)出展されている作品の多くが、美術館の開館にあたって購入されたものか、オープニング(開館)時の展覧会の作品を購入したものであること。例えば、ミレーの作品を多く収蔵している、シャガールコレクションが充実しているなど、各地の美術館は収集品にそれぞれ特徴を出すようにしているところが多い。そう考えると、やはり設立当初の所蔵作品が、その美術館のメインの作品であるというのもうなずける。


企画力  :★★★☆☆
展示方法 :★★★☆☆
作品充実度:★★★☆☆
満足度  :★★★★☆



人気ブログランキングへ