6+ アントワープ・ファッション 展

caltec2009-06-06



初台にある東京オペラシティ アートギャラリーにて「6+ アントワープ・ファッション」展を観る。


「6+」って何だ?と思った人も多いと思うが、その数字については、本展覧会のHPの概要を・・・

覧会タイトルの「6」とは、1980年代に登場した「アントワープの6人(アントワープ・シックス)」─ ディルク・ビッケンベルヒス、アン・ドゥムールメースター、ワルター・ヴァン・ベイレンドンク、ドリース・ヴァン・ノーテン、ディルク・ヴァン・サーヌ、マリナ・イェーに由来しています。「+」とは、彼ら6人とともに語られるマルタン・マルジェラと次世代のデザイナーたちを指します。また、デザイナーたちと創造的なコラボレーションを行い、アントワープ・ファッションをより魅力あふれるものにしている写真家、スタイリスト、グラフィックデザイナー、メイクアップアーティストらのクリエーターたちをも意味しています。


多くのジャーナリストやバイヤーがアントワープ・ファッションを高く評価するのは、現実性と創造性の間のユニークなバランス感覚にほかなりません。アントワープ・ファッションが、強固なアイデンティティと伝統に立脚するファッション、あるいはコンセプチュアルなタイプのファッションと評される理由もここにあります。本展は、世界の注目を集めるアントワープのデザイナーたちを紹介する日本初の試みです。2007年にブリュッセルで開催された同名の展覧会に、アカデミーの2008年最新の卒業制作を加えて、日本展独自の会場構成でご紹介致します。


会場は大きく4つのエリアに分けられている
  ①2008年の最新の卒業制作(作品展示)
  ②アントワープの6人 (作品展示)
  ③アントワープ6の次世代デザイナー(作品展示)
  ④展示されているデザイナーのコレクション(ショー)等の映像


ワルター・ヴァン・ベイレンドンクを除き(マルタン・マルジェラの服も一部そうではあるが)、アントワープファッションの特徴は、それぞれのデザイナーに確固とした個性(哲学)がありながら、なおかつリアルクローズとして日常生活で着れる点にあると思う。また、テキスタイルに凝っているデザイナーが多いのも特徴だと思う。


②のアントワープの6人では、ドリズ・ヴァン・ノッテン
③の次世代デザイナーでは、ヴェロニク・ヴランキーノと、ベルンハルト・ヴィルヘルム、そしてブルーノ・ピーテルス
がそれぞれ良かった。


特にドリスとヴェロニク、クリス・ヴァン・アッシュは実際に服を良く買っているブランドでもあるので、やはりこうして展覧会場で見ても、ついつい「いいなあ」と選んでしまう。ま、好みは変えられないしな。


ヴィヴィアン・ウェストウッド展でも感じたことだが、「服は所詮着てナンボ」の世界。マネキンに着せるだけではなく、もっと違った形でのインスタレーション(例えば、実際にモデルがショー形式で着て歩くとか)をしても面白いのにな、、と思う。


企画力  :★★★☆☆
展示方法 :★★★☆☆
作品充実度:★★☆☆☆
満足度  :★★★☆☆



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