ME AND MY GIRL
東京宝塚劇場にて、月組公演「ME AND MY GIRL」を観る。宝塚月組で13年ぶりの上演(過去3回はいずれも月組での上演)ということで、楽しみにして観た。
さて、観劇後の感想だが、、、一言で言うと、宝塚らしい華やかさに彩られたミーマイだったなあ、ということ。瀬奈がトップスターになってからの月組公演を観るのは今回が初めてだが、歌・ダンス・演技とも破綻のないトップコンビなので、安心して舞台を見られた、という気がする。
今回一番活躍したな、と感じたのは、月組組長であり、これが退団公演でもある出雲綾。瀬奈演じるビルが名門ヘアフォード家の後継者に相応しい青年になるべく、孤軍奮闘するマリア公爵夫人の役である。ヒロイン、サリー役は同じく今回が退団公演となる娘役トップの彩乃かなみなのだが、登場回数や押し出しの強さなど、サリーよりもマリア公爵夫人の方が目立っていた気がする。何よりエトワールが出雲綾ですから。。。
瀬奈はそつなくこなしているように思えた。全てに及第点な気がするのだが、突出して光っている点もないような気がし、それが少し物足りない印象を受けた。弁護士バーチェスター役の未沙のえるは、流石のコメディ担当で、テンポといい、表情といい、観ていて楽しかった。
彩乃・出雲と、月組の娘役歌担当が同時に退団することになり、今後の月組はどういうカラーになっていくのか、楽しみなようでもあり、残念な気もする。
<主なキャスト>
ビル: 瀬奈じゅん
サリー: 彩乃かなみ
ジョン卿: 霧矢大夢
バーチェスター:未紗のえる
マリア公爵夫人:出雲綾
ジェラルド: 遼河はるひ
ジャッキー: 明日海りお
音 楽 : ★★★☆☆
脚 本 : ★★☆☆☆
演 出 : ★★★☆☆
役 者 : ★★★☆☆
舞台/衣装: ★★☆☆☆
満足度 : ★★★☆☆