コート展
森アーツセンターギャラリーにて「コート展」を見る。Max Maraによるコート展ということで、イメージとしては、Max Maraの会社に併設されている展示コーナー・ミュージアムを訪れたという印象が強い展覧会だった。
内容の方は、Max Mara社の衣装(コート)デザインおよびコートの広告(フィルム、雑誌広告)、歴代のコートの展示(カール・ラガーフェルドやカステルバジャックなどがデザインしている)、そして最後にビデオによる実際のコートの製作工程の紹介、といった3つのコーナーに大別できるように思う。コートについての考察というよりは、Max Mara社のコートの紹介といった趣が多分に強く、期待が大きかっただけに、展示内容については少し残念ではあった。
ただ、そういうコマーシャリスティックな点を除けば、ファッション産業のイメージ戦略のあり方や、企業におけるブランディング、商品企画の拡大(コートを扱うファクトリーから総合的な服飾産業へ)、そしてイタリアでのコート生産の過程などを伺い知ることが出来る良い機会でもあった。
しかし、こうしたファッション関連の展覧会では、会場の客層が普通の絵画の客層とは違いますね。。。。
最後に、展示会場の広さ・展示内容・展示作品の性質を考えると、入場料(1000円)が少し高すぎる印象を受けた。
企画力 :★★☆☆☆
展示方法 :★★★★☆
作品充実度:★★☆☆☆
満足度 :★★☆☆☆