宝塚星組:ベルサイユのばら

caltec2006-04-01



宝塚星組ベルサイユのばら」2回目の観劇。三井住友VISAカードの貸切公演の抽選に申し込んでいたのが当選し、2回目の観劇となった。全国ツアー→宝塚大劇場東京宝塚劇場と上演を続けてきた星組の「ベルサイユのばら」であるが、千秋楽を明日に控え、舞台の完成度は最高になっているだろう、という期待を胸に観た。


センターブロックの前から5列目ということもあってか、今回は衣装の豪華さに驚かされた。真っ白で登場するフェルゼンの衣装なのですが、細かな刺繍がちりばめられた豪華な衣装だったんですね。近くで見るとその細かな凝りぶりがよくわかりました。(衣装部の人は大変だろうなあ)


今日の公演で印象に残ったのは、シッシーナ伯爵夫人の高央りおとランベスク子爵夫人の朝峰ひかりの両ベテラン、フィナーレのデュエットを湖月わたると踊った涼紫央、そしてアラン役の綺華れいの4人。


シッシーナ伯爵夫人の高央りおは普段は男役なので、今回は女装(?というのも変な表現だが)しての登場で、モンゼット夫人相手にドスを利かせて言う台詞など、この配役の妙だなあと思った。あとは「♪ザーマス、ザーマス、大変ザマス♪」の歌のときに、一人だけ低い声で歌うので目立ってました。


朝峰ひかりは、その表情の演技が目立つ目立つ。大広間でフェルゼンが帰国の挨拶をするシーンなどでは、一人でウルウル、ハラハラの演技をとても大袈裟にしていて、朝峰演じるランベスク子爵夫人に否が応でも目が行ってしまいました。顔立ちも独特なせいか、パリの民衆のシーンや、ラスト近くの娘役が白い衣装着て踊るシーンでも、朝峰さんはバッチリとわかるのですね(年功序列でいい立ち位置を確保していることもあるのかもしれないけど)。


湖月(紳士)と涼(淑女)が2人で踊るダンスは、大柄な2人で踊るためか、見ごたえバッチリで、なかなかやるなあ、と思いながら観ていました。アラン役の綺華は、風貌が黄川田将也そっくりに見えて仕方ありませんでした。似てませんか?


前回観たときアンドレとベルナールが入れ替わっていたのですが、個人的には今回の配役の方がそれぞれの特徴に合っていて良かったかも(アンドレ:柚希礼音、ベルナール:立樹遥)。立樹はどちらかというと下町のヤンチャ坊主的な雰囲気なので、アンドレには合わないなあと前回の公演で思っていたのですが、ベルナールの方が全然合っていました。今回アンドレ役の柚希なのですが、組5番手扱いだと思うので、今回は抜擢されてのアンドレ役なのかな?将来のスター候補なのかもしれないですね。声が太くて低く、それでいて顔立ちがどこなくノーブルっぽいのもなかなか宝塚っぽくて良かったです。


三井住友VISAカードの貸切公演なので、上演中に「三井住友VISAカード」という台詞を出演者が言うのですが、今回はそれはオスカル役の安蘭けいの役目だったのでしょうか、彼女は芝居のとき(モンゼット伯爵夫人のフリを受けて「三井住友VISAカード」と発言)とフィナーレのダンスのとき(最後に「リボ払い」と発言)と2回も発言していました。
#まあ、どうでもいいことですが、抽選会で安蘭けいのサイン色紙あたりました(ははは)。