レ・ミゼラブル

caltec2004-11-15



東宝の新戦略、それは東宝ミュージカルにおけるトリプル、クワドロキャストの連発であり、そのキャストによるCD録音および販売。。。東宝作品を会場録音して、一般店ではなく、劇場もしくは通販で売る、というのは宝塚的な手法を取り入れてきたなあ、、と思う。
それよりも、2003年のレ・ミゼラブル、2004年のミス・サイゴンでの長期公演における集客力アップの戦略としてとられたトリプル、クワドロキャストが上手いなあ、と思わず関心させられてしまう。


主要キャストに複数の有名俳優(女優)をあてる事で、それぞれのファンの動因を獲得し、かつ作品自体のファンにとっては、行くたびに出演者の顔ぶれ(および組み合わせ)が変わる、という何度見てもおいしいグリコ状態の出演者構成を作り出している。もともとは長期公演に備えて出演者の体調等を考慮し、ダブルキャストを組むようなものだったと思うが、3,4人体制で人気が出てしまったものだから、その戦略はやめられないのだろう。。
まあ、僕もその戦略にまんまとハマり、昨年のレ・ミゼラブルも今年のミス・サイゴンも6回通ったけどさ。。。うーん、


そんな東宝の戦略を象徴するようなCDがつい先日発売となった。それは、2003年レ・ミゼラブル公演の各出演者バージョン。最大クワドロなので、4バージョン登場。一応ジャンバルジャン役を演じた役者名により山口バージョン、別所バージョン、今井バージョン、石井バージョンと銘打っているが、他の主要キャスト(ジャベール、エポニーヌ、ファンテーヌ、コゼット、マリウスなど)も各キャストが綺麗に分けられて収録されている。アンサンブルまで分けられている点がすごい。。まあ、ここまで来ると、一般受けというより、レミゼファン向け、を狙ったものだと言えると思う。今回は4バージョンだが、既に発売されている赤版(鹿賀バージョン)、青版(滝田バージョン)とあわせると計6種類の日本語版レミゼCDが存在する。


レ・ミゼラブルの各バージョン。4つ並ぶと圧巻。。


★切なる希望★
どうせなら1997年〜2000年までのバージョンも出してほしい。
バルジャン:山口、ジャベ:鈴木(綜馬)、川崎、エポ:本田、マリウス:戸井、津田、コゼット;純名、堀内、ファンテ:岩崎、鈴木(ほのか)。。早々たる面々の歌声を聴いてみたいなあ。。。