星組:ベルサイユのバラ〜フェルゼン編〜

caltec2001-06-05



ナンダカンダ言いつつ、昨日のベルバラが予想より面白かったので、今日も見てみました。


昨日は雪組公演、今日は星組公演。


早速、キャストですが、
「ベルバラ〜フェルゼン編〜」ということで、
フェルゼンに日向薫(トップスター)
マリー・アントワネットに毬藻えり(娘役トップ)
オスカル :大輝ゆう
アンドレー:麻路さき
という主要キャスト。


お芝居・歌がシッカリしていた昨日の雪組と比べて、今日の星組は、一言で言うと「ビジュアル派」。芝居・歌より何より「見てくれ」重視の組でした。


まず、トップの日向薫は、その長身が舞台で映える映える。スタイルが良くて、王子様ルックが似合いそうです。フェルゼンというスウェーデン貴族の役柄も本人に合っていて、この配役は大正解。ただ、テレビで顔のアップをみると、熊谷真美、シブガキ隊のヤックン、光GENJIの大沢樹生といった風貌で濃いっす。。。って感じでしたね。(笑)歌・芝居とも清々しく颯爽とした感じでした。


で、アンドレーの麻路さき
芝居はとっても大根。声質・台詞回しが新山千春に似てた。歌は音程がずれているし、声量もない。と、何となく学芸会レベルの演技水準だと思ったのは私だけ???ただビジュアル面では文句なく、高水準でした。見た目涼し気、でも内面は熱いぞ、って感じの男性像がその風貌からは伺えるのですが、演技水準がとってもお粗末で、アレレレレ・・・ってかんじは、はやり否めませんが。(これが、後にトップになるんですから。。宝塚とは凄い世界だ)宝塚って、演技二の次、所詮は見た目って世界なのでしょうか?


オスカル役の大輝ゆうも台詞まわしがイマイチ。男役というよりもどちらかというと女役に合う顔立ちなので、とっても華やかなオスカル。なんだけど、台詞を言うときの発音が宝塚男役チックではないんですね。どうしてなんだろう?#後のダンスは娘姿で踊ってたのだけど、この人、本当は男役?女役?初めて見たので何とも言えん。。歌は低音がきついのかな? ま、お世辞にも上手いとは言えないけど、麻路さきよりはマシでした。


オスカルとアンドレの2ショットシーンが舞台中あるのですが、見た目はとっても若々しくて華があってステキなのだけど、芝居・歌ともに水準以下なので、とってもズッコケ。。。盛り上がるシーンなのに、とってもガッカリ。
昨日の杜けあき一路真輝の 演技が頭を過ぎります。うーん、これはこれでいいの?塚ファン???


マリーアントワネット役の毬藻えり は何となく川島なおみを思い起こさせるような雰囲気をもっているのですが。。。お芝居が上手いのかな?童心に返るアントワネット、キリリとした王妃としてのアントワネット、などなど、場面場面における演技分けがきちんとできていました。歌に関しては声量があまりないみたいで、昨日の仁科友里とは好対照でした。


宝塚ではイマイチその位置づけが低い娘役。そう、トップあっての娘役なのですね。日向薫と並ぶと、バランスはとても良かったです。


しかし、脇を固める出演者は結構演技派が多いので、舞台全体の水準は保たれているようでしたが、男女トップを除く主要キャストがここまでお粗末な舞台もすごいですね。見た目重視の、耽美の世界(宝塚)って、奥が深いのかも。。。


雪組星組を比べると、断然雪組の方がレベルが高い気がしました。これはこの2公演を見比べた人には異論の余地はないかも。明日はダンスの名手、大浦みずき 率いる花組公演だそうです。



音 楽 : ★★★☆☆
脚 本 : ★★★☆☆
演 出 : ★★★☆☆
役 者 : ★☆☆☆☆
舞台/衣装:★★★☆☆
満足度 : ★★★☆☆