君はいい人、チャーリー・ブラウン

caltec2000-10-04



「君はいい人、チャーリー・ブラウン」(銀座・博品館劇場)を見てきました。


日本では、ピーナッツ生誕50周年記念イベントの一環として催されるこのミュージカルですが、本場アメリカでは一昨年に上演されています。


演劇界のアカデミー賞である「トニー賞」の助演男優・助演女優賞を受賞するなど、その話題性・クオリティーともに優れているミュージカルであると言えると思います。


さて、そのミュージカルですが、日本ではこのようなキャストで上演されました。
  チャーリー・ブラウン:小堺 一機
  スヌーピー:市村 正親
  ルーシー:宮本 裕子
  シュローダー:本間 憲一
  サリー: 池田 有希子
  ライナス:佐野 瑞樹


このキャストを見て、会場の客層がわかると思います。市村ファン、ジャニーズファン(佐野君)、演劇ファン、ミュージカルファン、等など様々な客層が入り乱れておりました。


その中でも僕が行った公演日には芸能人を始めとする人々がたくさんおりました。
その一例を。。。


★森尾 由美
博品館劇場(8F)へのエレベーターに乗り込んだところ、そこにいたのは。。。森尾 由美でした。とってもキレイで端正な顔立ちでした。「遅く起きた朝は」のようにピンクハウスばりのラブリーな服を着ているのか?と思いきや、とってもシックで秋らしい装いでした。席も僕の後ろの列。休憩前とかに後ろから聞えてくる声がとても可愛かったです。


★森 久美子
開演間際に僕の隣に座ってきた太った女性。体も大きいが、顔もでかい、声もでかい。
「ひょっとして 森クミ?」と思いましたが、となりにいるのはノーメークのオカメインコみたいな人だったので、人違いと思いきや、開演後の ガハハ笑いで本人だと分かりました。上演中、バックから チョコを取り出し食べたり、ペットボトルの水を飲んだり。。。だから痩せないのかな。。


中尾ミエ
僕の4列ほど前でご観劇でした。芸能関係の方々5名ほどといらっしゃってましたが、目ざとく僕の隣席の森さんを発見し、僕をその連れと思ってたみたい。髪に銀のメッシュを入れ、黒のテーラードタイプのスーツをピシっと着こなすあたりはさすがです。


その他にも舞台関連の人とかいたのですが、ちとマニアックなので割愛。。


あと面白かった観客は。。


★ギンザのホステスさんとそのお客さん
僕の2列前のカップル。出社前の同伴にミュージカル観劇。上演中のイチャイチャ度とホステスさんの髪の大きさ(スプレーで膨らませる)その後ろの女性はメチャクチャ被害にあってました。


★プリーツプリーズのシャツにレザーのロングスカートと
とっても体のラインが強調される服でやってきたナイスバディ(後ろ見)なワンレンのお兄さん
後ろからみるととってもいい女系なのに、前から見てビックリ、男だった。しかも不細工顔。この人は一番前に座っていたので、役者さんも始めビビッていた。


さて、内容の方ですが、これはミュージカル、というより歌のあるお芝居、と言った方が正しい。


特にストーリーめいたものはなく、ピーナッツのカートゥーンのエピソードのピースを
つなぎ合わせたパズルのような内容でした。


一応、朝→学校へ→お昼休み→放課後→夕食→夜


と一日の流れに沿って舞台は進むのだけれど、その中に一貫したものはありません。


1エピソードにつき5〜10分くらいのお芝居、歌、ダンスなどが次から次へと繰り広げられる、そんな舞台です。


ただ、そこから伝わってくるメッセージというのは一貫していて、とっても哲学的なものもあったと思います。


作者のシュルツ氏が最近亡くなり、作品ピーナッツの中で彼が伝えてきたことについて書かれた本が続々と出版され、一種のブームになってますが、それらの本に書かれている事と、このミュージカルから伝わってくるものはほぼニアリーイコールであると言えると思います。


人生をありのままに受け止め、ポジティブに生きていく、ということ。人には誰しも欠点があるけれど、それでも人は人に愛されているということ。辛い事もあるけれど、楽しい事もそれ以上にあること。


こうしたメッセージがピーナッツの主人公達の何気ない会話や歌の歌詞の中、そしてダンスの中に、さりげなく織り込まれていたような気がします。


作品の構成力、舞台美術上の工夫、出演者の演技力・歌唱力・ダンス力など、とっても素晴らしく、特に出演陣のクオリティの高さは、今年見たミュージカルの中でも一番だと思うのですが、
ミュージカルの命ともいうべき歌があまり僕好みではなかったのが、残念なところです。


ただ、この舞台をミュージカルではなく、舞台(演劇)としてみると、とってもおもしろいコメディーだったと言えると思います。


しかし、今日は芸能関係者招待日だったのかしらん、と思うくらい、たくさんの有名人がいました。雑誌や新聞の文芸欄・芸術欄のライターの人も2〜3人ほどいらしたので、やっぱり今日は関係者優先デーだったのかも。。。


ピーナッツ50周年に便乗して一応、会場限定販売もしておりました。


このミュージカルは10/15までやっておりますので、キャラクター好きの彼女とのデート、スヌーピー好きの女友達とのお出かけなどに行かれてはいかがでしょうか?



音 楽 : ★★☆☆☆
脚 本 : ★★☆☆☆
演 出 : ★★★☆☆
役 者 : ★★★☆☆
舞台/衣装:★★★☆☆
満足度 : ★★☆☆☆