イタリア、シチリア旅行 8日目
今日はシチリア、いや、イタリアを代表するリゾート地、タオルミーナ観光の日。タオルミーナは、映画グラン・ブルーのロケ地としても有名だ。
【 本日の行程 】
ホテル →→ バスターミナル(カターニア) →→ バスターミナル(タオルミーナ)→→ カステルモーラ →→ バスターミナル(タオルミーナ) →→ マッツァーロ海岸→→ イソラ・ヴェッラ →→ マッツァーロ海岸 →→ バスターミナル(タオルミーナ)→→ タオルミーナ観光→→ バスターミナル(タオルミーナ) →→ バスターミナル(カターニア) →→ ホテル
シチリアに来た人は必ず訪れるであろう、タオルミーナ。イタリアを代表するリゾート地です。海に面した急勾配の斜面に家が建っているので、、、なんとなくモナコ(日本だと熱海?)っぽいです。
カステルモーラ
タオルミーナに来た目的は、絶景を見ること。まずはタオルミーナの中心から少し上にある中世からの集落「カステルモーラ」へ。 地中海の青い海に映えるオレンジの屋根の色がきれいでした。 この街(集落)はこじんまりとしていて散策するのにちょうど良い感じでした。
イソラ・ヴェッラ
タオルミーナと聞くと思い浮かべるのは、「グランブルー」の舞台になった、この島、イソラ・ヴェッラ(美しい島)。もちろん、水着持参で行って参りました。。。 潮が引くと島まで歩いて渡れますが、行った時は浅瀬のところで太ももくらいまでかな、、、 水につかりながらも島までは渡れました。プライベートビーチ(ホテル所有)でゆったり寛ぐ人も多く、地中海リゾートだな、、と感じさせる時間でした。
タオルミーナ(中心街)
タオルミーナの中心街は、、、、一大ショッピングタウンでした。カルタジローネの陶器を売る店、イタリアワイン、オリーブオイルを売る店、シチリア料理レストラン、そして(お金持ちの避暑地だからか)派手ではないが仕立ての良い上品なブランドのブティック。
ここだけしか訪れないと、買い物しに来ただけになっちゃいますね。最近は、どこの観光地に行ってもこんな感じですが(中国の麗江古城が外見は昔のままでも中身が全部みやげ物やにリノベートされてたのにはさすがにビックリしましたが)。 異国情緒溢れる綺麗な街並みで質の良いものを買う、ってのは魅力的なんでしょうね。
昨日ピアッツァ・アルメリーナで「シチリアは商売っ気がない」と書きましたが、昔からのリゾート地タオルミーナは、ハード(入れ物)は違ったようです。
イタリア、シチリア旅行 7日目
世界遺産の旅はまだまだ続く。今日はピアッツァ・アルメリーナという街の郊外にある、世界遺産のカサーレの古代ローマ別荘を訪れた。
【 本日の行程 】
ホテル →→ バスターミナル(カターニア) →→ バスターミナル(ピアッツァ・アルメリーナ)→→ カサーレの古代ローマ別荘→→ バスターミナル(ピアッツァ・アルメリーナ)→→ ピアッツァ・アルメリーナ旧市街散策→→ バスターミナル(ピアッツァ・アルメリーナ) →→ バスターミナル(カターニア) →→ ホテル
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カサーレの古代ローマの別荘
実は、今回のシチリア旅行で、パレルモのパラティーナ礼拝堂の次に楽しみにしていたのが、このピアッツァ・アルメリーナにある「カサーレの古代ローマの別荘」。もちろん世界遺産。
実際に訪れてみて、ひとつの建物で、ここまでの保存状態でモザイク画が残っているところは無いんじゃないだろうか? と思うくらい。 前にチュニスの美術館で見たモザイク画は各地のものを集めたものだったのに比べ、「カサーレの古代ローマの別荘」は単体。 見事なまでのモザイク画に圧倒されました。
観光客に受けていたのが、ビキニ姿の女性がいるモザイク画。ローマ時代からビキニというものが存在していたこと驚きました。隣のフランス人ツアーグループのガイドの解説を盗み聞きしたら「髪の色や髪質など、いろいろなタイプの女性を描いている。あなたはどれが好み?」的な話をして笑いを誘っていました。。。
ただ、ここ「カサーレの古代ローマの別荘」も、他のシチリアの観光地と同じで、商売っ気がない、というか、そっけないというか、「世界遺産」をアピールしたり、もっと観光地化して儲けようという感じがない。
「好きなら見てくださいな」的な感じで、そのやる気のなさ加減が、「どこに行けば見られるのか?」と、個人旅行者には少し不安にさせる要素が大きい。ディレクションとか書いてないので、道行くシチリア人に聞くしかなく、たいていイタリア語でしか返事が無い、、、でも人々は親切に一生懸命イタリア語で教えてくれる、、という、旧東ドイツを旅行したときと同じ状態。
逆に言うと、「世界遺産=観光客がウヨウヨいて、客引きの土産物屋も煩くて」というのが全く無いのがいいところ。好きなだけ好きなように出来るので、気楽に見学できます。
イタリア語がもう少し分かると大分楽な旅行になっただろうに、、NHKのイタリア語会話レベルだと、買い物とか簡単なことは事足りるけど、細かい内容は分かりません。
ピアッツァ・アルメリーナ旧市街
本当は「カサーレの古代ローマの別荘」だけを見て、他の場所に移動する予定でしたが、、ピアッツア・アルメリーナの街自体も魅力的に感じたので、バスの時間を1つ後ろにずらして街を散策することに。。。
丘の上に立つ街。石畳で出来た急な坂道が多くて、歩くのが大変でしたが、街を散策するには大きさといい、雰囲気といい、最高でした。 特に見所がある、と言うわけではないのですが、昔ながらの街並みを歩くには良いところかと思います。
シチリアの世界遺産5つ目
ピアッツァ・アルメリーナのカザーレ別荘跡(1997年)
イタリア、シチリア旅行 6日目
今日はシラクーザとノートの2都市を観光。一日で2つの世界遺産をまわる欲張りな日となった。
【 本日の行程 】
ホテル →→ バスターミナル(カターニア) →→ バスターミナル(シラクーザ)→→ アポロ神殿跡 →→ ドゥオーモ →→ アレトゥーザの泉 →→ ヴェロー宮州立美術館 →→ サンタ・ルチア・アッラ・パディア教会 →→ バスターミナル(シラクーザ)→→ バスターミナル(ノート) →→ レアーレ門 →→ ヴィットーリオ・エマヌエーレ通り →→ ニコラーチ・ヴィッラドラータ館 →→ ドゥオーモ →→ バスターミナル(ノート)→→ バスターミナル(カターニア) →→ ホテル
シラクーサ
「古代ギリシャ随一の繁栄を誇った歴史都市」と紹介されてますが、ここでもいたるところにギリシャ・ローマ時代の遺跡の跡が見られます。 あのアルキメデス生誕の地だそうです。
観光の中心はオルティージャ島。ドォーモの柱が紀元前5世紀のアテナ神殿の柱だったり、古代から自生しているパピルスがあったり、なかなか趣のある街です。
シラクーサの街で、「上手いなあ」と思う都市の演出方法が。。。
それはドォーモ前の広場。他の通りは普通の石畳であるのに対し、この広場に来ると、石畳の色が白亜に変わり、その色は教会の壁、周りの立て物と共通。。。ドォーモを中心とするこの広場一体が、日の光を反射して光り輝いて、ちょっとした劇画的な効果を生んでいます。
シチリアで3つ目の世界遺産
シラクーサとパンタリカ岸壁墳墓群(2005年)
ノート
ノートもバロック建築で有名な街で、世界遺産に登録されています。 街中の壁の色が同系色(クリーム色)で、街全体がひとつの大きな建物のような、別世界の様相を呈しています。
特に呼び物というものがあるわけではないのですが、山の上にある小さなこの街、貴族の館も多く、バロック様式のデコラティブな装飾を、そぞろ歩きしながら楽しんで見て歩くのが、この街の楽しみ方な気がします。
シチリアの世界遺産4つ目
ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々(2002年)
@シラクーザ、ノート
イタリア、シチリア旅行 5日目
今日はシチリア島内の移動日。シチリア旅行の前半の拠点パレルモから、後半の拠点カターニアに移動。
【 本日の行程 】
ホテル →→ バスターミナル(パレルモ) →→ バスターミナル(カターニア)→→ ホテル →→ ベッリーニ広場
→→ ヴィトーリオ・エマヌエーレII世通り →→ ドゥオーモ →→ ベッリーニ博物館 →→ 古代オデオン劇場 →→ エトネア通り →→ 円形闘技場 →→ ホテル
パレルモからカターニアに移動。電車かバスか迷いましたが、途中、ゆっくりと休みたかったので、邪魔されないバスで。。。
しかし、イタリア、バスでもwifiが使えるとは。驚き。
カターニアの街を散策。パレルモと比べると、雰囲気が大分違います。
今思うと、パレルモの方が洗練された感じがしたのかも。。カターニアはいい意味でも悪い意味でも、港町の大都市という雰囲気が漂います。 ただ、自分がシチリアに抱いていたイメージはカターニアの方が近いかもしれません。。
テクテクと3時間ほど街を散策すると、、カターニア市内の観光スポットのほぼ全てを回ってしまったことに気付きました。明日からはバスで近郊の街へと観光する毎日です。
イタリア、シチリア旅行 4日目
本日は世界遺産のギリシャ遺跡が残る街、アグリジェントへ。シチリアの明るい太陽の下で見るギリシャ遺跡は、力強かった。
【 本日の行程 】
ホテル →→ バスターミナル(パレルモ) →→ アグリジェント(バスターミナル)→→ 神殿の谷 (→→ ディオスクロイ(カストール・ポルックス)神殿 →→ ジョーヴェ・オリンピコ(ジュピター)神殿 →→ エルコレ(ヘラクレス)神殿 →→ コンディア神殿 →→ ジュノーネ・ラチニア(ヘラ)神殿) →→ アグリジェント(バスターミナル) →→ サント・スピリト教会→→ アグリジェント(バスターミナル) →→ バスターミナル(パレルモ) →→ ホテル
神殿の谷
アグリジェントのギリシャ遺跡。ただただ広大!
ギリシャ遺跡の常として、丘の上に神殿を建設。起伏の激しいこの遺跡群跡は見所沢山ですが、広い敷地を歩き続けることになります。。。今日、何キロ歩いたことやら。。。
遺跡が建つ丘の上から眺める周辺の景色は最高です!
シチリアで2つ目の世界遺産訪問!
アグリジェント神殿の谷(1997年)
サント・スピリト教会
神殿の谷からバスでアグリジェント市内に戻り、街を散策。丘の上に街があり、地中海からの風が気持ち良い。アグリジェントのサント・スピリト教会。地味な外見に反して、中に入ると、スタッコ細工の装飾が美しい。「漆喰のパガニーニ」と称されるジャコモ・セルボッタの作品だそうです。
イタリア、シチリア旅行 3日目
本日はモンレアーレ観光がメイン。世界遺産に登録されたモザイク画で有名なドォーモの迫力に圧倒された一日。
【 本日の行程 】
ホテル →→ インディペンデンツァ広場(パレルモ) →→ モンレアーレ (→→ ドゥオーモ →→ 回廊つき中庭 →→)モンレアーレ →→ インディペンデンツァ広場(パレルモ) →→ ホテル
世界遺産に登録されたモザイクが素晴らしい教会を見るためにパレルモからモンレアーレにショートトリップ。モンレアーレは、パレルモから8km程内陸に入った小高い丘(山?)の上にあります。
のんびりした長閑なところで、去年訪れたアンダルシアのミハスを連想させます。(ただ、あそこまで観光地化されてない)
モンレアーレのドゥオーモ
『モンレアーレの大聖堂を観にシチリアに来た』と言ってもいいくらい素晴らしいです。本当に、ただただ素晴らしいの一言。精緻なモザイクで、一切の手抜きなく、ここまでのスケールを覆ったものが他にあるだろうか? ミクロとマクロの両面から圧倒されました。
その荘厳さとスケールの大きさに圧倒されるばかり。。。オープンから閉館まで(日曜なので1時間ちょっとだけ)、この空間にいられることを味わっていました。
今まで訪れた宗教建築の中で一番圧倒されたかもしれません。。。ヴェネチアのサンマルコ寺院よりも、バチカンよりも、トルコのブルーモスクよりも、です。。。 ガイドブックには、パレルモからのエクスカーション的な位置づけでしか載っていないのが不思議ですが、ここをメインで訪れてもいいほど、是非訪れてほしい場所です(とは言いつつ、この教会しかないですが)。
回廊付き中庭
楽しみにしていたモンレアーレの大聖堂横の回廊。1つひとつの柱のモザイクが、皆、違うのです。
回廊でここまで気分が高揚した(?)のは、ポルトガルのジェロニモス修道院の回廊以来。ちなみに、、、ジェロニモス修道院は、世界史で習った、ヴァスコ・ダ・ガマが活躍した大航海時代に、ポルトガルのエンリケ航海王が作った修道院です。。
シチリアで初の、世界遺産訪問!
パレルモのアラブ・ノルマン様式建造物、チェファルとモンレアーレのドォーモ(2015年)
イタリア、シチリア旅行 2日目
本日はパレルモ観光の日
【 本日の行程 】
ホテル →→ マルトラーナ教会 →→ サン・ジュゼッペ・ディ・テアティー教会 →→ ジェズ教会 →→ プレートリア広場 →→ クアットロ・カンティ →→ カテドラーレ →→ ヌォーヴァ門 →→ ノルマン王宮(パラティーナ礼拝堂) →→ マッシモ劇場 →→ 近現代美術館 →→ ホテル
マルトラーナ教会
今日のパレルモ観光はマルトラーナ教会から。1143年に建設。パラティーナ礼拝堂と並ぶ、シチリア最古のビザンチン様式の装飾とのこと。朝陽を浴びて光り輝く金色のモザイクはきれいでした。
パラディーナ礼拝堂
どのガイドブックを見ても「パレルモ観光のハイライト」と書いてある、ノルマン王宮のパラディーナ礼拝堂。びっしりと装飾されたモザイク画はすごいの一言。天井を支える太い石柱以外は殆どがモザイクでまばゆいばかり。。。
ガイドブックによれば、コンスタンティノープル、ラヴェンナと並び、キリスト教美術の最大傑作に称されている、とのこと。 ここだけは、とても混んでいて、入り口で結構待たされます。。。そしてツアー客の皆様は足早に去っていきます。。じっくり見たいなら、個人で来ることをお勧めします。
マッシモ劇場
昼食後に、2:30〜のマッシモ劇場のガイドツアーに参加。丁度舞台チェックをしている最中でした。なかなかこういう機会に劇場に入れないので、少し得した気分。そして、ロイヤルボックスにも入れて、かなり得した気分。
今まで訪れたほかのオペラハウスツアーはかなり混んでいたのですが、マッシモ劇場ツアーはかなり楽に参加できてお勧めです。
近現代美術館
楽しみにしていたシチリア州立美術館が、何故か先週からテンボラリークローズとのことなので、かわりに近現代美術館へ。
内容は、、な感じでしたが、シチリアの自然を主題とした絵画が多く、いろいろな意味で勉強になりました。ヨーロッパによくある、修道院を改修しての美術館で、建物は雰囲気が良かったです。
@パレルモ