四大陸選手権

caltec2012-02-11




4大陸フィギュア:浅田真央SP首位発進 村上は3位


コロラドスプリングズ(米コロラド州)小坂大】


欧州以外の国と地域が参加するフィギュアスケートの4大陸選手権第2日は10日、女子のショートプログラム(SP)があり、この大会で2年ぶりの優勝がかかる浅田真央中京大)が64.25点で首位に立った。


冒頭に大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑んだ浅田は着氷で乱れて回転不足と判定されたものの、表現力で高い評価を得た。浅田は「トリプルアクセル以外は出来が良かったと思う。きょうの成功と失敗をあしたのフリーでしっかりと出せるようにしたい」と話した。


2位は全米女王のアシュリー・ワグナーで64・07点。世界選手権(3月、フランス)代表の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)が63.45点で3位につけた。今井遥(東京・日本橋女学館高)は45.19点で11位だった。


毎日新聞 2012年2月11日 9時21分(最終更新 2月11日 9時25分))

4大陸フィギュア:浅田好感触「余裕あった」


【4大陸フィギュア】


演技を終えた浅田の柔和な笑みが全てを物語っていた。現地入りして好調だったトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑み、回転不足と判定されたものの「アクセル以外の部分は出来は良かった」。スピンとステップは全て最高難度と認定された。


優勝したロシア杯と全日本選手権で回避した大技への思い入れは強い。全日本を終えて「何回も何回も練習してきた。ようやく入れられるなという感じがした」。衣装は水色のスカート。従来は群青色のパンツスタイルだったが「パンツだとジャンプもスピンも動きにくい。トリプルアクセルのバージョンに変えた」と明かした。


現地は標高約1800メートルにあるため気圧が低く、ジャンプは跳びやすい。練習でもトリプルアクセルが何度も決まり「不安はなかった」という浅田は踏み切りと同時に高々と舞った。勢い余って両足から降りたが「あれが跳べたらすごく満足できると思う。きょうの経験をフリーに生かしたい」。長い模索から好感触をつかんだ。


2年ぶりの優勝を目指す世界選手権(3月、フランス)に弾みをつけた。酸素が薄く多くの選手にとって体力的に厳しい条件でも「自分もびっくりするぐらい余裕があった。フリーも大丈夫」。気持ちも前を向き、リンクに立ったときから表情はずっと明るかった。【小坂大】


毎日新聞 2012年2月11日 18時19分(最終更新 2月12日 1時44分))

4大陸フィギュア:高橋及ばず2位 


コロラドスプリングズ(米コロラド州)小坂大】


欧州以外の国と地域が参加するフィギュアスケートの4大陸選手権第2日は10日、男子フリーがあり、ショートプログラム(SP)で3位だった高橋大輔(関大大学院)は4回転ジャンプに挑んだが、両足で着氷して161.74点。合計244.33点で2位となった。


SP首位で世界王者のパトリック・チャン(カナダ)が計273.94点と大差をつけて3年ぶり2度目の優勝を果たした。SP2位の無良崇人中京大)は計217.16点で5位と失速。SP4位の町田樹たつき)=関大=は208.04点で7位と順位を下げた。


毎日新聞 2012年2月11日 16時57分(最終更新 2月11日 18時15分))

4大陸フィギュア:チャンに敗れ高橋「刺激もらった」


【4大陸フィギュア】


新旧世界王者のチャン、高橋の3度目の顔合わせは現王者が3連勝した。今回は過去最大の29.61点差。2年ぶりの優勝がかかる世界選手権(3月、フランス)に向けて高橋は「刺激をもらった」と決意を新たにした。


酸素の薄い高地での演技に、息切れを懸念してペース配分を考えざるを得なくなり「動きが小さくなった」。豊かな表現力が持ち味の高橋よりも、コロラドスプリングズが練習拠点のチャンが伸びやかに滑り、演技点でも5点以上離された。


前日のSPに続いて4回転ジャンプにも挑んだ。前日は転倒して回転不足となり、この日は両足の着氷で得点が伸びなかった。チャンは2日間で3回成功。高橋は「4回転は弱い部分」と認める。


世界選手権では多くの選手が4回転ジャンプを跳んでくる。高橋は「焦ってしまいそうだけど、自分のペースでやっていきたい」と我慢。徐々に手応えが出てきた4回転ジャンプが今季成功しなくても「来季に生きてくる」ことを信じて練習する。【小坂大】


◇圧勝チャン「毎日100%」
 

圧勝したチャンは「練習してきたことを信じてやった」と会心の笑み。SPの4回転ジャンプはバランスを崩したものの、フリーは冒頭の4回転−3回転ジャンプと続く4回転も見事に決めた。技術点だけでなく、表現力を示す演技点でも3項目を9点台に乗せ、残り2項目も8点台後半と内容も圧倒的だった。コロラドスプリングズを練習拠点にする中国系カナダ人の21歳。明るく親しみやすい青年だが「いつも他の選手に迫られている気がする。だから毎日100%を尽くさなければならない」。妥協しない練習で勝ち続けている。


毎日新聞 2012年2月11日 18時26分(最終更新 2月12日 1時41分))

4大陸フィギュア:「実力の差あった」2位の高橋会見


フィギュアスケートの4大陸選手権男子で2位になった高橋大輔(関大大学院)が11日、記者会見し、優勝したパトリック・チャン(カナダ)との差を「実力の差は正直に言ってある。いい動機づけとなった。特にショックはない」と冷静に振り返った。


今季3度目の直接対決では最大の29.61点差がついた。高橋はチャンのフリーの演技を実際に目で確かめたといい「彼はプログラムを丁寧にやっていた。スケート技術でもスピード感とか馬力が違う」と印象を語った。


そのうえで差を詰めるために「大きく変えると言うより細かいところ。今季からかなり気を付けている」と話した。具体的にはジャンプの着氷やスピンの精度などを挙げ「細かいところに気を付けられるようにするのも体力が必要。体力を心配しないで済むような滑り込みをやりたい」とテーマを口にした。


今季の高橋は14年ソチ冬季五輪をピークで迎えるための積み重ねを大事にしている。高橋は「今はチャンが上と思われているが、同等と思われるところにいきたい。今季は無理だろうけど、1年、2年とやって、どれだけ差を縮められるか」と意欲を見せた。【小坂大】


毎日新聞 2012年2月12日 20時22分(最終更新 2月12日 20時31分))

フィギュアスケート:4大陸選手権 無良5位、町田7位と失速 両選手のコメント


無良崇人

今はまだ整理がついていない。いい経験になった。いかに強くいられるかが重要。来年に向けての課題と思う。


町田樹

気持ちを新たにしていったが、ミスをして動揺した。練習よりきつかった。久しぶりに4回転を入れたので緊張した。


毎日新聞 2012年2月12日 東京朝刊)



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