「ボニー&クライド」-俺たちに明日はない-
青山劇場にて「ボニー&クライド」-俺たちに明日はない- を観劇。ミュージカルファンにはすっかりお馴染みのワイルドホーン作曲の作品。12月のGOLD、1月のボニー&クライド、3月のジキル&ハイドとこの数ヶ月で3本も彼の作品を観ることになっているcaltec。
いつもなら既に発売されているブロードウェイ版のCDを聞き込み、十分な予習をして観劇に臨むのだが、ブロードウェイとほぼ時を同じくして開幕する本作品に関しては、予習なしのぶっつけ本番的な形で、どんな音楽なのだろうか?という期待をしての観劇。結果はといえば、この「ボニー&クライド」の音楽、ワイルドホーンの作品の中でも、上位に入る部類の作品だった。
ただ、音楽は良いものの、主人公の2人に全く感情移入できなかったため、満足度はイマイチ。いくら不況だとはいえ、強盗して楽に金稼ごうってどうよ? 人を殺すのは悪で、人から金を奪うのは悪ではないのか? 強盗して有名になってヒーロー気取りって、道徳的にどうよ? とか、いろいろ突っ込みたくなる気持ち万歳になってしまい、作品の世界観に浸れなかった。音楽はとっても良い楽曲が多いのに。。。
今回は主役2人が「唄える」」人であった点も、音楽に酔えた大きな要因だったと思う。
<出演者>
濱田めぐみ:ボニー
田代万里生:クライド
岡田浩暉 :バック(クライドの兄)
白羽ゆり :ブランチ(バックの妻)
藤岡正明 :テッド(ボニーの幼馴染の保安官)
中山 昇 :ヘンリー(クライド父)
芝崎健太 :シモンズ刑務所長
戸室政勝 :クロウソン看守
ヨウスケ・クロフォード:ジョンソン保安官代理
徳垣友子 :ファーガソン州知事
家塚敦子 :アンジェラ
保科由里子:クレア
宇野まり絵:エレノア
明星真由美:キャミー(クライド母)
岸 祐二 :ヘイマー特別捜査官
つのだ☆ひろ:牧師
戸井勝海 :バド保安官代理
池田有希子:エマ(ボニー母)
木場勝己 :シュミット保安官
音 楽 : ★★★★☆
脚 本 : ★☆☆☆☆
演 出 : ★★★☆☆
役 者 : ★★★☆☆
舞台/衣装:★★★☆☆
満足度 : ★★★☆☆