プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 展

caltec2012-01-14



上野にある国立西洋美術館にて「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」展を観る。


実は、東京国立博物館で開催されている「日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「北京故宮博物院200選」」を観るつもりで上野に来たものの、入館までに1時間以上、中に入ってから目玉の「清明上河図」観るまでさらに数時間(4時間以上?)かかる、という超混雑ぶりをあきらめての鑑賞。


国立西洋美術館HPによる、今回の企画展の概要は以下の通りだ。

鋭い洞察力と批判精神に基づく作品で、近代絵画の先駆者とも呼ばれる巨匠フランシスコ・デ・ゴヤ(1746-1828)。その比類なきコレクションで知られる国立プラド美術館の全面的な協力を得て、日本では40年ぶりとなる本格的な「ゴヤ展」を開催します。プラド美術館から出品される傑作«着衣のマハ»を含む25点と、素描40点、版画6点、資料(書簡)1点に、国立西洋美術館などが所蔵する版画51点を加えた計123点で、激動の時代をたくましく生き抜いたゴヤの独創的な芸術世界を紹介します。


本展覧会を観て感じたのは、

・たしかに全作品ゴヤの作品だけど、、、、
・「着衣のマハ」など有名な作品も数点はあるけれど、、、
・でも、半分以上が版画だし、、、
ゴヤの重要な作品がほとんど展示されていない、、、
・本展覧会を通じてゴヤの作風の確立や、絵の変遷を伺えない、、、

ということで、


ゴヤを知るなら、やはりマドリッド(スペイン)へ行こう!

ということ。


3年前にプラド美術館でゴヤの絵をこれでもか、これでもか、と観てしまった後では、本展覧会は、、、全然ありがたみがなかった。せめて新たな「何か」を与えてくれるような切り口やキュレーターの視点があればよかったのだが、「とにかくプラドから借りられるゴヤの作品」を中心に、自館(国立西洋美術館)で所蔵している版画を展示し追う、という風にしか見えず、新たな発見がなかったところが、ガッカリ度が増した大きな理由。


しかし、プラド美術館ゴヤだけではなく、ベラスケスやムリーリョ、リベーロ、ソローリャ、エル・グレコなどのスペイン美術だけではなく、ティントレット、ヴェローゼ、ティツィアーノなどのヴェネチア派の巨匠の絵画もたくさん収蔵されており、絵画好きには堪らない「美の宮殿」である。


企画力  :★★☆☆☆
展示方法 :★★★☆☆
作品充実度:★☆☆☆☆
満足度  :★☆☆☆☆



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