全日本選手権

caltec2011-12-23



男子シングル:ショートプログラム


男子シングルのショート。各選手がそれぞれの立場で、それぞれの課題・目標を掲げての臨戦で、個人的には良い出来の選手が多かった印象を受けた。


ただ、ポスト3強の村上・無良の両選手がショートでミスをしたのは、世界選手権・四大陸選手権の代表争いを考えると、ちょっと残念な気がします。


SPを観て印象に残ったのは、3位となった町田樹選手と、宇野昌麻選手。特に中学生の宇野選手の演技にはビックリでした。

フィギュア:全日本SP 高橋大輔が首位 小塚も2位に


フィギュアスケートの世界選手権(3月、フランス・ニース)の代表選考会を兼ねた第80回全日本選手権は23日、大阪・なみはやドームで開幕し、第1日はペアと男子のショートプログラム(SP)があった。男子は今季グランプリ(GP)ファイナル2位の高橋大輔(関大大学院)が4−3回転連続トーループを決めるなどほぼノーミスの演技を見せ、96.05点で首位に立った。前回優勝の小塚崇彦トヨタ自動車)が85.60点で2位、町田樹(関大)が74.64点で3位につけ、今季GPファイナル4位の羽生結弦(宮城・東北高)は74.32点で4位。ペアは1組のみの出場で、4連覇がかかる高橋成美(木下ク)、マービン・トラン(カナダ)組は57.42点だった。24日は女子のSP、男子のフリーなどが行われる。


★成績表示後に羽生の得点を修正 男子SPで最終滑走の羽生結弦(宮城・東北高)の得点が、成績表示後に変更されるハプニングがあった。当初は得点が74.82点で3位と表示されたが、その後に足替え連続スピンの認定がレベル3からレベル2に変更されたため、74・32点で4位になった。74.64点の町田樹(関大)が当初の表示より順位を一つ上げて3位。


▽男子ショートプログラム順位 
(1)高橋大輔(関大大学院)96.05点
(2)小塚(トヨタ自動車)85.60点
(3)町田(関大)74.64点
(4)羽生(宮城.東北高)74.32点
(5)中村(立大)68.58点
(6)田中(岡山理大付高)67.48点


▽ペア・ショートプログラム順位 
(1)高橋成美(木下ク)マービン・トラン(カナダ)57.42点(出場1組)


「仰天」の4回転ジャンプ


「仰天」の4回転ジャンプだった。男子SPで首位発進した高橋は、SPでは05年世界選手権(モスクワ)以来となる4−3回転連続ジャンプに成功。「成功するとは思わなかった。跳んだ後は逆に緊張してしまい、(続く)トリプルアクセルで足がガクガクして危なかった」と振り返った。


世界選手権切符を優先させた安全策で、今回はSPでの4回転を回避するつもりだった。だがこの日、全ての観客は4−3回転連続トーループの目撃者になった。続く3回転半、3回転ルッツをミスなく終える緊張感に打ち勝ち、最後は派手なガッツポーズ。演技要素は1点も減点されない完璧な演技だった。


「回避」からの方針転換は、この日の公式練習後。ライバルたちが4回転を決めており、「緊張感の中でやることが今後につながる」と思い直した。加えて、好調の「予兆」もあった。前日練習で足がつりそうになったが、高橋は体の切れがよすぎると筋肉が動きすぎて足がけいれんすることがあるという。SPで最後に4−3回転を成功させた05年世界選手権でも足がつっていた。


「4回転に対し、構えた緊張感が少なくなってきた」。前回3位の高橋は、力強い言葉に王座奪還の意思をにじませた。【芳賀竜也】


毎日新聞 2011年12月23日 20時16分(最終更新 12月23日 23時26分)(最終更新 12月25日 19時52分)


グランプリシリーズでは元気のなかった小塚選手も調子を上げてきたようで、何よりです。

フィギュア:我慢の日々が結実…SPノーミスの小塚

24日夜、男子フリーが行われるフィギュアスケート全日本選手権(大阪・なみはやドーム)。前回覇者で昨季の世界選手権(モスクワ)銀メダリスト、小塚崇彦トヨタ自動車)が調子を上げてきた。23日のショートプログラム(SP)でトップの高橋大輔(関大大学院)に10.45点のリードを許したものの、演技要素の出来栄え評価で減点なしの「ノーミス演技」。今季はグランプリ(GP)ファイナル進出を逃したが、「自分自身の自信が付くような練習をしてきた」という我慢の日々が結果に表れた。【芳賀竜也】


小塚は不調の原因の一つに、スケート靴の不具合を挙げる。銀盤と唯一接する靴は、スケーターの生命線。例えば、昨季の世界選手権で高橋は、演技中にかかと部分を留めるビスが外れ、5位に甘んじた。東京開催の予定だった世界選手権が東日本大震災の影響で1カ月延び、靴が「限界」を超えたことが理由だった。


小塚によると、今季の前半を戦った靴は硬く、「ヒーターの近くに置いておくと(最初のうちは)調子がいいのに、冷たくなってくると膝が曲がらなくなる」。


スケーティング技術の指導に定評がある佐藤信夫コーチの門下生らしく、「スケートがよく滑ることが僕の根本になる。(それができずに)不安があった」と打ち明ける。11月のNHK杯で2位に終わってGPファイナルを逃し、全日本選手権まで約1カ月空いたため、靴を変更。今度はうまくいき、不安が解消されて練習に打ち込めた。


SPで佐藤コーチに「しっかりと練習してきたのだから、臆することなく思い切りやりなさい」とリンクに送り出された小塚。前回優勝で得た自信は、世界選手権の銀メダルを引き寄せる要因になった。


「フリーでも自分の演技に集中したい」と、大一番に臨む。


毎日新聞 2011年12月24日 12時01分(最終更新 12月24日 12時25分)


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