グランプリファイナル

caltec2011-12-10



女子シングル:ショートプログラム


コストナー鈴木明子と破綻なく滑った選手が上位に。しかし、コストナー選手はSPで好調も、フリーで崩れるというパターンが多かったのですが、昨シーズンあたりから試合で安定した結果を出せるようになって来ました。明日のフリーはどうなんだろう?

フィギュア:鈴木SP2位 フィギュアGPファイナル


フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは9日(日本時間10日未明)、カナダ・ケベックで開幕し、女子のショートプログラム(SP)が行われた。鈴木明子(邦和スポーツランド)は61.30点で2位発進。カロリナ・コストナー(イタリア)が66.43点でトップに立った。浅田真央中京大)は欠場した。


毎日新聞 2011年12月10日 8時26分(最終更新 12月10日 13時30分)

鈴木明子:「滑ることが私の役割」 悲報乗り越え 


日本チームにもたらされた浅田の母の悲報。この日の朝、宿舎で関係者から聞かされた鈴木は「とにかく、滑ることが私の役割」と気持ちを切り替えた。首位と5.13点差の2位でSPを終え、初のGP女王に向けて踏みとどまった。


冒頭から、新たな境地を切り開いた。最初の2連続3回転ジャンプは、NHK杯で初めて成功させた3回転トーループ−3回転トーループではなく、前半を基礎点が高い3回転フリップに替えた。だが、フリップの着氷でもたつき、後半のトーループは2回転に。結果的に、鈴木より難易度の低い3回転トーループ−3回転トーループを難なく跳んだコストナーと、このジャンプだけで4点余りの差が付いてしまった。


だが、鈴木に悔いはない。世界のトップ層に躍り出るためには、フリップを組み込んだ2連続3回転が必須と考えており、「一度踏み出さないと、いつまでたっても試合ではできない。結果的に失敗したが、跳ぼうと思ったことは今後につながる」と前を向いた。


それ以外はほとんどミスがなく、三つのスピンはすべて最高評価のレベル4を得た。次なる課題は「フリーの後半で崩れないこと」。一つ一つクリアし、高い山を極める覚悟だ。【芳賀竜也】


毎日新聞 2011年12月10日 9時54分


今季のグランプリシリーズの大会での出来を考えると、誰もが予想していなかったトゥクタミシェワの不調。恐らく本人が一番今回の出来にビックリしていると思いますが、これは、プレッシャーゆえ、なんでしょうか?

フィギュア:まさかの最下位 ロシアの14歳ぼうぜん


演技を終えるとぼうぜんとリンクに立ちすくんだ。まさかの最下位だった14歳のトゥクタミシェワは「何が起きたのかよく分からない」と肩を落とした。


冒頭の3回転ルッツ−3回転トーループを軽々と成功させたが、続く3回転ループは踏み切りに失敗して2回転。右手を上げながら飛ぶ難度の高いダブルアクセル(2回転半ジャンプ)も着氷が乱れた。ステップにも、軽やかさはなかった。


トゥクタミシェワは「少し神経質になったかもしれない」と振り返る。「シニアとジュニアの違いはない」と言い切っていた少女は、シニアの舞台の重みを初めて味わい、そして足がすくんだ。


新ヒロインの誕生を期待した会場は得点が表示されると大きなため息がもれた。「ベストを尽くして、フリーではいい演技をしたい」。話を終えるやいなや、無念を隠すようにクルリと背を向けて去った。【小坂大】


毎日新聞 2011年12月10日 10時05分(最終更新 12月10日 14時15分)


男子シングル:ショートプログラム


男子シングルに関しては、もうパトリックの独り舞台、という印象。

フィギュア:羽生4位高橋5位 男子SP


ケベック(カナダ)芳賀竜也】


フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは9日(日本時間10日未明)、当地で開幕し、女子のショートプログラム(SP)で鈴木明子(邦和スポーツランド)が61.30点で2位と好発進した。カロリナ・コストナー(イタリア)が66.43点で首位。シニアの初シーズンでファイナル進出を果たした14歳のエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)は最下位の5位に沈んだ。浅田真央中京大)は欠場した。


男子SPは羽生結弦(はにゅう・ゆづる)=宮城・東北高=が79.33点で4位。高橋大輔(関大大学院)はジャンプの失敗が響いて76.49点の5位と出遅れた。昨季の世界選手権とGPファイナルを制したパトリック・チャン(カナダ)が86.63点で首位に立った。


ペアSPは、高橋成美(木下ク)マービン・トラン(カナダ)組が59.54点で6位。ジュニアGPファイナルは女子のフリーで、SP4位の庄司理紗(西武東伏見ク)は計134.35点で6位に終わった。SP首位のユリア・リプニツカヤ(ロシア)が優勝した。


◇失敗の中に手応えも…高橋


らしくないミスを重ねて、5位発進に甘んじた高橋。今春にソチ五輪までの現役続行を宣言し、飛躍の弾みにしたかった今大会で、気持ちが空回りしたように見えた。


冒頭のジャンプは大会前から4回転に挑む意向を示していた。その言葉通り、4回転トーループを念頭に踏み切った。だが、両足着氷になってしまい、大幅に減点。動揺したのか、2連続3回転でも失敗したうえに表現面も色あせ、得点源のプログラム構成点は全体の3位にとどまった。


高橋は「久しぶりにSPで4回転を入れたので、緊張感に勝てなかった」と反省する。2連続3回転のミスは「曲とジャンプ(のタイミング)が合わず、焦ってしまった」。だが、世界選手権の代表選考への影響が比較的小さい今大会を「挑戦の場」と位置づけていた高橋の表情は暗くなかった。「改善するポイントが分かったし、(SPで4回転を入れて)試合でどれだけ緊張するかも分かった」。失敗の中に手応えも感じていた。


連覇を狙うチャンとの差は約10点。フリーで埋めるのは至難の業だが、「ここから(順位が)落ちてもあまり変わらない。思い切って気持ちで攻めたい」。決して落胆はしていない様子だ。


○…地元の大声援を力にしたチャンは「すべてにおいて興奮した」と言葉を弾ませた。練習でジャンプが好調だったといい、冒頭には4回転に、予定していなかった3回転を加えた連続ジャンプに挑んだ。ところが目測を誤り、3回転を着氷したと同時に壁に激突、転倒して「パニックになった」。そこから演技を立て直してトップに躍り出たことを「ミラクルな挽回」と自賛して笑みが絶えなかった。


毎日新聞 2011年12月10日 12時25分(最終更新 12月10日 18時22分)


羽生選手は去年の村上選手と同じ状態ですね。大舞台での経験、これからの糧になると思いますが、「いい経験」「今後のためのステップアップ」ではなく、本気で表彰台を狙って参戦しているところが羽生選手らしいです。

フィギュア:17歳羽生、成長の跡 SP4位健闘


初のGPファイナル進出を果たした羽生が、SPで日本男子最上位の4位と健闘した。「ここにいられるだけで光栄だが、そこで自分の演技をするのがもっと大事」。そう語っていた羽生だが、実戦を一度こなし、さらなる上昇への手応えもつかんだ一戦になった。


冒頭の4回転−3回転は、前半の着氷で左手を突いてしまい、コンビネーションにならなかった。「直前の公式練習の時から会場の歓声に驚いてしまい、4回転の感覚が合わなかった」。だが、最後に跳んだ3回転ルッツの後に3回転トーループを付け加えて、最低限の得点は確保した。「これまで4回転のコンビが決まっていないので、GPシリーズで学習した」と謙遜したが、立派な成長の跡だろう。


「歓声自体はうれしい。フリーでは、自分に向けられたつもりで味方に付けたい」。17歳の新星は大舞台にも物おじすることなく、フリーに向け、気合を入れ直した。【芳賀竜也】


毎日新聞 2011年12月10日 12時31分



人気ブログランキングへ