アマデウス
銀座にあるル・テアトル銀座にて「アマデウス」を観劇。映画「アマデウス」と同じく、モーツアルトのライバル、サリエーリの視点から描かれたモーツアルトに関する物語。
観劇の感想を一言でいうと、松本幸四郎による、松本幸四郎のための芝居だった、という印象。「ラ・マンチャの男」以上に主役サルエーリ役の松本幸四郎が出ずっぱりの舞台で、他の出演者の印象が大分薄い。
良くあれだけの台詞を覚えて喋れるなあ、、というのと同時に、ほぼ彼の独演会状態ではあったためか、一人で頑張ってはいたとしても、芝居の変化が乏しくマンネリ化している感が否めない、のが残念。
ル・テアトル銀座という、舞台の箱が大きすぎた感もあり、彼の細かい芝居は前方の客制には伝わっても、後方の客席にまでは十分に伝わりきらない。それがカーテンコール時の前方の客席総立ち、でも中盤以降はそれほどでもなく、通常の拍手、という状況にあらわれたのかな、と。
サルエーリの回想・独り言から始まる演出もあり、照明も全体的に暗めであったこともあり、なかなか彼の芝居が後方まで伝わることがなかったのも、会場(箱)を考えると、もう少し工夫があっても良かった印象を受けた。
<主な出演者>
松本幸四郎:サリエーリ
武田真治 :モーツァルト
内山理名 :コンスタンツェ
音 楽 : ★★☆☆☆
脚 本 : ★★☆☆☆
演 出 : ★★☆☆☆
役 者 : ★★☆☆☆
舞台/衣装:★★☆☆☆
満足度 : ★★☆☆☆