グランプリシリーズ:NHK杯
日本人選手に関して言えば、ショートの出来を見る限りでは、本領発揮の高橋&鈴木と、まずまずの出来の小塚&浅田という感じだろうか。
あとは町田選手がかなり高評価だったのが印象に残った。全日本でも町田・村上選手あたりが活躍すると、四体陸・世界選手権の代表争いが面白くなりそうだ。
フィギュア:鈴木SP首位、浅田3位 NHK杯
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯は11日、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開幕した。女子はショートプログラム(SP)を行い、鈴木明子(邦和スポーツランド)は、自己ベストの66.55点で首位発進した。今季初戦の浅田真央(中京大)は、冒頭の3回転半ジャンプが決まらず58.42点で3位。石川翔子(明大)は最下位の10位。
ペアもSPを行い、高橋成美(木下工務店ク東京)マービン・トラン(カナダ)組は2位発進。アイスダンスはショートダンス(SD)を行い、キャシー・リード、クリス・リード組(木下ク)は8位だった。
毎日新聞 2011年11月11日 21時09分(最終更新 11月11日 21時15分)
フィギュア:耐えた浅田、逆転優勝に望み
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯の女子ショートプログラム(SP)、浅田真央の代名詞であるトリプルアクセル。冒頭に組み込まれ、失敗するとその後も崩れてしまう危険性を併せ持つ。だが、この日の浅田は耐え、トップと8点余りの差で逆転優勝に望みをつないだ。
この日の3回転半はタイミングが合わず、途中で降りてしまった。「構え過ぎ。少し壁に寄り過ぎた」。だが、その後は3回転ループが少し乱れた以外は大きなミスもなく、三つのスピンも最高のレベル4評価を得た。
3回転半の精度を欠いた朝の練習後、佐藤信夫コーチに「2回転半」を提案された。だが、浅田は「挑戦します。たとえ失敗しても、その後は取りこぼしをしない」と誓い、約束を守った。
今季のSPは千夜一夜物語の語り手だった王妃を主人公にした「シェヘラザード」だが、フリーは昨季に続く「愛の夢」。「フリーの方が安定している」という元世界女王の舞は、かつて王の信頼を勝ち得た王妃の語りのように、翌夜へと続く。
【芳賀竜也】
毎日新聞 2011年11月11日 22時25分(最終更新 11月11日 23時47分)