グランプリシリーズ:カナダ大会

caltec2011-10-29



フィギュア:スケートカナダ 高橋大輔はSP2位


【ミシソーガ(カナダ)小坂大】


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダは28日、当地で開幕し、初日はショートプログラム(SP)が行われた。


男子は4月の世界選手権(モスクワ)5位の高橋大輔(関大大学院)が今季の初戦に臨み、84.66点の2位で発進した。ハビエル・フェルナンデス(スペイン)が84.71点でトップに立ち、世界選手権王者で地元のパトリック・チャン(カナダ)は冒頭の連続ジャンプに失敗し、83.28点で3位と伸びなかった。


鈴木明子は4位で発進

女子は昨年のバンクーバー冬季五輪代表の鈴木明子(邦和スポーツランド)が52.82点で4位につけた。昨季の世界ジュニア選手権2位で14歳のエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)が自己ベストの59.57点で首位に躍り出た。バンクーバー五輪4位の長洲未来(米国.)は52.73点で5位。ペアは高橋成美木下工務店ク東京)マービン・トラン(カナダ)組が60.60点で3位につけた。


◇高橋「うまくまとめられた」

演技を終えた高橋には安堵(あんど)の表情が浮かんだ。首位とは僅差。プログラムの内容を落として臨んだ演技に高橋は「良くも悪くもなく、うまくまとめられた」と振り返った。


出だしの連続ジャンプは3回転−3回転を成功させた。本来なら4回転−3回転の場面だ。今季は調整が遅れがちなこともあり、直前の練習まで入れるか迷ったというが「悔しいけど、まとめに入った」と振り返った。


その分、大きなミスもなかった。独特なリズムの曲に乗った伸びやかな滑りは、表現力を示す5項目の構成点すべてで8点台の評価を引き出した。しかし、スピンがレベル1の評価を受けるなど物足りなさも感じたようで「100%ではない」。今後の課題もしっかりと見すえている。


4回転を回避したり、新しいプログラムに取り組んだりしたことで不安要素があった。それだけに得点を見て「一安心できた。この段階では自信にしたい」と高橋。落ち着いた演技は観客の反応でも地元のチャンに引けを取っていなかった。【小坂大】


毎日新聞 2011年10月29日 11時03分(最終更新 10月29日 14時19分)



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