グランプリシリーズ:カナダ大会

caltec2011-10-30


フィギュア:高橋大輔3位、鈴木明子2位 スケートカナダ


【ミシソーガ(カナダ)小坂大】


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダの第2日は29日、当地で男子フリーがあり、ショートプログラム(SP)2位の高橋大輔(関大大学院)はジャンプの精度を欠いて合計237.87点で3位となった。SP3位で世界選手権王者のパトリック・チャン(カナダ)が2度の4回転ジャンプを組み入れて合計253.74点をマークし、逆転で2年連続優勝を果たした。


女子はSP4位で昨年のバンクーバー冬季五輪代表の鈴木明子(邦和スポーツランド)がフリーで全体トップの119.44点を出して合計172.26点の2位。SP首位でシニアのGPシリーズに初出場した14歳のエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)が合計177.38点で初優勝した。バンクーバー五輪4位の長洲未来(米国)は5位だった。


◇上位との差「大きい」

上位との現状の差を見せつけられた。表彰台に立ち、目指しているGPファイナル進出に向けては最低限はクリアできたものの高橋は「今日みたいな演技だと世界選手権では10位にも入れないのではないかと思う」と厳しく自らを評価した。


優勝したチャンは精度を欠いたが、2度の4回転ジャンプに挑み技術を示す総要素点で84.82点を得た。高橋は1度の4回転ジャンプが回転不足で大きく減点されて総要素点は69.37点。その差が合計点にも表れた高橋は「今の僕にはコンスタントに跳べる4回転がない。(上位との差は)大きいと感じつつある」と話した。


5月に古傷の右膝に埋め込まれたボルトを抜き「問題はないが、ベストの時期に比べると右足の反応は戻ってきていない」という。今季からスケート靴も今までより軽いものに変えた。わずかな感覚の違いが現在のジャンプの状態につながっているといい、「練習して確率を上げるしかない」と高橋。14年ソチ五輪まで焦らずに差を詰めていきたいという。【小坂大】


◇「楽しかった」

フリーで鈴木は観客の手拍子を受けて滑り「楽しかった」と満面の笑み。連続ジャンプでは回転不足を取られたが、喜歌劇の明るいリズムに乗ってスピンとステップで高評価を得た。鈴木は「初めてすべての要素でレベル4(最高難度)をもらった。すごくうれしい」と喜んだ。次戦は第4戦のNHK杯。1年ごとが勝負という26歳の鈴木は「初戦はまずまず、いい形でスタートできた。さらに成長したものを次に出したい」と話した。


毎日新聞 2011年10月30日 10時19分(最終更新 10月30日 14時59分)

フィギュア:真央超えた! 14年地元に14歳ヒロイン候補
 

フィギュアスケートGPシリーズ第2戦スケートカナダ第2日(2011年10月29日 カナダ・ミシソーガ)


14年ソチ五輪のヒロイン候補だ。ロシアの14歳・トゥクタミシェワが、3−3回転を決めるなどほぼ完璧なジャンプで優勝。シニアのGP初出場初優勝は浅田もできなかった快挙で、「とてもうれしい。落ち着いて、うまく滑ることができた」と誇らしげに笑った。


昨季の世界ジュニア選手権では銀メダルを獲得。3年後、母国で開催される夢舞台では、浅田ら日本勢の強力なライバルになりそうだ。


スポニチ 2011年10月31日)



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