麗江観光2日目

caltec2011-09-01



麗江観光2日目。そして、今回の旅行の実質最終日。今日の目玉は、玉龍雪山に昇ること。3356mの地点(これでも富士山の山頂に結構近い!)からロープウェイで一気に4506m地点まで上り、さらにそこから徒歩で4636m地点まで昇ることができる。今日は雪山観光に茶葉古道の乗馬体験と、いろいろなアクティビティが詰まった一日だった。


【 本日の行程 】

ホテル(麗江) →麗江古城玉龍雪山 →→ 白沙 →→ 束河古鎮 →麗江市博物館 →黒龍潭(玉泉公園)→→ 茶葉古道観光 →麗江(空港)→成都(空港)→→ ホテル(成都


フライト

<フライト情報>
中国国際航空 CA4452 (A319)
  麗江   19:50      
  成都   21:00


麗江古城
昨日の麗江古城観光は昼・夜のみであったので、麗江古城の別の顔が見たくなり、朝早起きして麗江古城の観光に出かけた(泊まっているグランドホテルは設備は古いが、麗江古城の直ぐ北に位置しており観光には非常に便利な立地だ)。
昨晩の喧騒と人混みが嘘のように、早朝の麗江古城はひっそりとしていて、昔ながらの面影を残している印象を受けた。静謐な街並みにまぶしく輝く朝陽。美しい風景。その景色を見ているだけで、心が満たされていく。麗江古城の風景を独り占めしたかのような、そんな贅沢を味わえる時間だ。だが、そんな時間は長くは続かない。時が経つにつれ、人々が増え始める。ジョギングやウォーキングをする人の多さに驚くが、これは地元民?それとも観光で来ている中国の人たち?麗江古城の街並みの雰囲気を楽しみたいなら、早朝の時間帯をお勧めする。


玉龍雪山
本日の観光のメインは玉龍雪山に昇ること。先日の黄龍では高山反応(息切れとトイレがすごく近くなること)に悩まされたが、果たして今回はどうか? 途中で酸素ボンベを購入し、何かの際に供えることにする。麗江から玉龍雪山に向かう道はなだらかな高原地帯となっている。玉龍雪山の麓まで移動してくる際に、黄龍のときのように、車酔いすることなく、順調に来ることが出来た。黄龍九寨溝と同じく、玉龍雪山でも一般の車はあるエリアから先には入ることが出来ない。目的地へは公共のエコバスを利用することになる(ただし、高額の追加料金を払えば、自車での移動も可能ということだ。いかにも中国らしいエピソードだと思う。)


バスで山を登りながら、3356mの地点にあるロープウェイ乗り場に着く。この時点で富士山山頂に近い標高なのだが、特に高山症状は出なかった。ロープウェイに乗りここから、一気に4506mの地点まで昇る。麓から玉龍雪山の方を見ると雲がかかっていて心配だったが、4000m付近までの雲のエリアを抜けると、そこからは晴れており、前方に目差す玉龍雪山が見えてくる。横を見ると、氷河も見え、木々もなくなり岩山になり、高地に来ていることが分かる。
ロープウェイを下りるとそこは4506m地点の展望台。世界で一番高いところにあるロープウェイの乗り場だそうだ(そりゃ、そうだろう。富士山より高い)。こんな高地までロープウェイを作ってしまう、中国という国のスケールの大きさに脱帽。


展望台に立つ。残念ながら眼下は一面の雲・雲・雲だが、上を見上げると太陽の光を浴びた玉龍雪山が見える。万年雪を抱く玉龍雪山の最高峰は5596m。雲南省で2番目に高い山、ということだ。
気温は寒いのだが、太陽に近いせいか、日の光を浴びているとそれほど寒さを感じない。ただし、手は悴んでくるほどで、やはり温度は低いと思う。ここから、途中休憩を取りながら、ゆっくりと4506mの展望台まで登山道(といっても、木の階段で、かなり登りやすい)を昇る。たった130mだが、一般観光客が許されている最も高い地点で見る玉龍雪山の姿は格別だった。


白沙
納西(ナシ)族の聖なる山、玉龍雪山を後にし、麗江を治めた木氏が都を築いた本拠地、白沙村を訪れる。今では「鄙びた村」という印象が強いが、かつては政治や文化の中心地だったという。この白沙の見所は白沙壁画と呼ばれるもので、ガイドの和さんの話によると、中国では敦煌の壁画の次に有名なものだという(本当かどうかは定かではないが)。白沙では、ナシ族の伝統的な服を着て暮らしている人も多く、のんびりとナシ族の人々の生活を垣間見ることが出来る、そんなところだ。


束河古鎮
麗江古城と共に1997年に世界遺産に登録された束河古鎮は、麗江古城よりも空が広く開放的で、ゆったりとした雰囲気の中、昔ながらの街並みがきれいな形で保存されている。そして、これは麗江古城と同様だが、そこにカフェや貴金属店、みやげ物店などが入っている、そんな街だ。麗江古城ほど規模が大きくないということもあり、古くからの街並みと、街外の農村地帯とのバランスも良い。カフェでのんびりしながら、この古い街並みを眺め、雰囲気に浸るにはとても良い街である。個人的には麗江古城よりも、束河古鎮の雰囲気の方が好きだ。ただ、のんびりとするには良いものの、街中=買い物、散策という図式は麗江と変わらない。折角手を入れるなら、もう少し一工夫ある観光地化ができないものか、と発想の転換を求めたいところ。これが中国式の発展の姿ならそれはそれで良いとは思うのだが、少なくとも、店舗で扱う商品にバリエーションを持たせる等の工夫がないと、個人的には物足りない。


麗江市博物館
束河古鎮から車で少し移動し、麗江の新市街にある麗江市博物館を訪れる。ここは納西(ナシ)族の言葉である象形文字トンパ文字(トンパ教の経典に使われている文字だそうだ)展示が充実している博物館。老東巴(トンパ先生)と呼ばれるトンパ文字を読み書きできる先生の実演も行っている。欧米や(中国国内の)北京・上海の博物館の規模・質と比べると物足りないところはあるが、トンパ文字を知るには良い博物館だと思う。


黒龍潭(玉泉公園)
麗江市博物館を出ると、直ぐ南は黒龍潭(玉泉公園)。公園内南から見ると、玉龍雪山を背景に、架けられた大理石の五孔橋と鐘楼が黒龍譚に移る様は見事の一言。よく雑誌に登場する風景で、麗江から成都に戻る飛行機(中国交際航空)の機内誌の表紙でも使用されていた。


茶葉古道観光
予定されていたツアーの観光コースがすべて終了してしまったので、オプションとして馬に乗りながら茶葉古道を巡る現地のアクティビティに参加した。2時間〜半日程度のいろいろなコースがあったが、参加したのは、茶葉古道を馬を巡り、途中でナシ族の村も見ることができるコース。馬に乗り、狭い山道を進みながら、しばし昔の行商人の雰囲気を味わう。今は開発されて大きな道が出来ているが、昔、茶葉古道として使用されていた道を歩くと、その狭さに驚く。雲南省南部で取れるプーアール茶は、馬で運びやすいようにあの形になったそうだが、雲南麗江成都へとこうして茶葉が運ばれていたのか、と、いろいろと昔に思いを巡らせながら観光をした。


その後は、麓の湖でボート(といっても、竹棒で進む昔ながらの手漕ぎボート)を楽しんだ。中国の若者4名と同席し、明るい日差し、それを反射する湖の水面、ゆったり・のんびりとした気分でボート乗りを楽しんだ。
今まで仕事で訪れた都会と違ってか、今回の旅行では、日本人だとわかると、いろいろ知っている日本語を話しかけてきたり、「中国語は話せるのか? どこで習ったのか?」と質問してきたり、と、いろいろとコミュニケーションを取ろうとする人たちが多かった。レストランでの注文や、買い物には困らない程度の中国語の語学力はあるものの、普通の人々と十分なコミュニケーションを取るには不十分で、その中途半端感を、今回とても残念に思った。次回中国を訪問するまでに、もう少し中国語を勉強しようと、真面目に考えた。


以上で本日の観光は終了。夕食を食べ、麗江空港から成都へと移動した。



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麗江(中国雲南省