砥部焼 向井窯 佐賀栄次作 7寸皿
松山に行ったら買いたいと思っていたものがありました。それは砥部焼。ただ、一般的に知られている砥部焼のモチーフ(大柄な唐草模様)と、磁器にしては厚手の生地感は、あまり好みではないので、いわゆる砥部焼的ではない砥部焼を買いたいな、というのが陶磁器好きのcaltecの希望でございました。
で、肝心の砥部焼ですが、、限られた時間の中ではありますが、いろいろな店舗を見て、多くの砥部焼を見た中で、気に入った作品がたった一つ(いつもは気に入ったものが沢山あって、どれを買おうか迷うのですが)。 それは向井窯の佐賀栄次さんの作品。
まず惹かれたのは、そのフォルム。丸皿なのですが、全体的にいびつというか、まんまるではなく、その手作りさ加減が味わいがあり、かつ手に持ったときに妙に馴染む感覚があります。
また、生地が思ったほど厚くなく、結果として重くもなく、軽くもなく、ちょうど良い重さ。器としての条件はバッチリです。
そして、一番気に入ったのは、その柄。果物のようにも、水玉のようにも、見えるモチーフ(模様)、伝統的名砥部焼の模様が並ぶなかで、彼の作品はとってもユニークで輝いて見えました。(余談ですが、この磁器を購入した時にエイスのペインティング柄のTシャツを着ていて、店にいたアメリカ人観光客(女性)に「あら、アナタの着ているTシャツと同じようなデザインのお皿だわ!」と言われてしまいました)
ほんとうは2〜3枚ほど買いたかったのですが、店舗においてあるのがこの一皿のみ。手作りのため大量生産されるものではなく、いつ入荷するかわからない、とのことだったので、とりあえず、一皿お買い上げです。もしどこかで見かけたら(そんな機会があれば、ですが)、もう少し買い足します。