黒い十人の女〜version100 ℃〜
青山円形劇場にて、NYLON100℃ 36th SESSION 公演『黒い十人の女〜version100 ℃〜』を観劇。映画「黒い十人の女」を観ていない為、この作品のもつスタイリッシュさ、斬新さをよく理解できてはいないのだが、目の前でめまぐるしく展開してくストーリーを追って行くうちに、あっという間に舞台が終わってしまった、という感想を持った。
観劇後改めて作品を振り返ってみると、前半の主人公「風松吉」と彼の妻・愛人10人の女性たちのやりとりが淡々と進む中、一幕終盤からやっと物語が動き出すため、本来なら退屈するのかもしれないが、めまぐるしく変る舞台空間と、時折挟み込まれるダンス、そして色とりどりの衣装と、役者達の確かな演技によって、見るものを飽きさせない作りとなっていた。
とにかく、峯村リエ、松永玲子、村岡希美らのナイロンのベテランの演技は流石の一言。
個人的には風松吉は、みのすけじゃなくてもいいのでは?と思いつつ、劇団員から考えるとやはり彼なのかなあ、とも思ったり、客演に任せても良いのでは?とも思ったり、、今回はただただ女優陣のパワーに圧倒された公演だった。
<出演者>
峯村リエ
松永玲子
村岡希美
新谷真弓
みのすけ
植木夏十
安澤千草
皆戸麻衣
菊池明明
廣川三憲
藤田秀世
吉増裕士
眼鏡太郎
小園茉奈
木乃江祐希
白石廿日
水野小論
野部青年
森田甘路
みのすけ
中越典子
小林高鹿
奥村佳恵
緒川たまき
音 楽 : ★★★★☆
脚 本 : ★★★☆☆
演 出 : ★★★☆☆
役 者 : ★★★★☆
舞台/衣装:★★★★☆
満足度 : ★★★★☆