2011世界選手権

caltec2011-04-27



注目の男子シングルのSPが行われたが、全員にメダルのチャンスがある日本人3選手、「メダルを狙う」には好位置につけたと言ってもいいと思う。


が、「優勝を狙う」には、トップのチャンとの点差がつきすぎた感が。。 他の選手が悪いというより、トップのチャンの5コンポーネンツが高すぎることにもよると思う。


それだけ、彼のスケーティング力や表現力等が評価されていることの証ではあるが、5コンポーネンツでこれだけ点差があると、あとは、いかに高い何度のジャンプやスピン、ステップをミスなく演技し、それに比し、チャンがジャンプ等をミスするのを待つしか、優勝への道はないわけで、、、 昨シーズンの女子のキム・ヨナ状態のチャンに他の選手が勝つのは難しそうです。


このまま順調に行けば、2位、3位、4位が日本人選手という可能性もあるので、こちらに期待します。(優勝をおそらくチャンであろうはずなので)

世界フィギュア:織田2位、高橋3位、小塚6位 男子SP


【モスクワ芳賀竜也】


フィギュアスケートの世界選手権は第3日の27日、当地で男子のショートプログラム(SP)が行われ、昨年のグランプリ(GP)ファイナル優勝のパトリック・チャン(カナダ)が93.02点でトップ通過。日本勢は、初の表彰台をうかがう織田信成(関大大学院)が81.81点で2位、2連覇を目指す高橋大輔(同)は80.25点で3位、昨年の全日本選手権を制した小塚崇彦トヨタ自動車)は77.62点で6位に入り、全員が28日のフリー進出を決めた。


29日にSPがある女子は、この日も公式練習が行われた。浅田真央中京大)、安藤美姫トヨタ自動車)、村上佳菜子(愛知・中京大中京高)の日本勢3人が姿を見せ、バンクーバー冬季五輪金メダリストの金妍児キム・ヨナ)=韓国=もリンクに立った。


○…日本勢で唯一、予選から出場し、本番前に「試運転」は終えていた小塚。冒頭の2連続3回転ジャンプはきれいに決めたものの、続くトリプルアクセル(3回転半)は着氷の際に両手をついてしまい、減点された。「特に悪いところは思い当たらない。余分な力が入ってしまったのかな」と振り返った。トリプルアクセル以外は手堅くまとめ、充実してきた表現力も「審判と目が合って、笑うこともできた」と手応えを感じたが、結果はいまひとつだった。


○…高橋の世界選手権2連覇に黄信号がともった。大きなミスなくSPを終えたものの、得点は伸びず今季の自己ベストにも及ばなかった。冒頭の2連続3回転ジャンプは細かいミスを取られ、スピンはすべてレベル3評価で、最高難度の「4」を逃した。見せ場のステップも「つまずきそうになった」とあって、いつもの高評価を得られなかった。「集中していたけど(気持ちが)抜けていた部分があったのかも。完璧ではなかった」と高橋。なぜ気持ちが抜けたのかは、自分でも「分からない」という。トップのチャンとは12・77点差。それでもフリーでは「伸びやかに自分らしく滑りたい」と前向き。前回大会のフリーではチャンに10点近い差をつけただけに、最後の望みを懸ける。



毎日新聞 2011年4月27日 23時07分(最終更新 4月28日 0時55分)


さて、SP日本人最高位の織田選手ですが、今まで、ジャンプの規定違反で表彰台を逃したことが数回あります。 今回はどうかなあ? 全日本選手権、世界選手権など大きな大会になると、ジャンプ規定違反になってしまう織田選手。器用な選手だけに前半のジャンプの失敗を取り戻そうと、予定外のコンビネーションにして、規定の回数以上のジャンプを飛んでしまうことに大きな原因が。。。 それをなくすには、決められたジャンプ以外は飛ばない、という選択が正しいのかもしれないが、やはり高得点を狙うには途中で演技構成を変えるのも必要。


あとは、冷静にどんなジャンプを飛んだか、織田選手が、演技中に覚えていて上手く対処すれば大丈夫なんでしょうが、過去の事例から見ると、それは難しいのかなあ。 なら、やはり、演技構成は変えるべきじゃないんでしょうね。。。

世界フィギュア:織田、粘りの演技 フリーでは「挑戦者」


何とか、こらえた。男子SPを2位発進した織田。ジャンプでことごとく失敗してSP28位に終わり、フリーに進むことすらできなかった前回大会との差は、ぎりぎりでの粘りだ。「良かったことは、こけなかったこと。良くなかったのは4回転(ジャンプ)を失敗したこと」。本人の感想が、最も的を射ているのかもしれない。


日本勢で唯一、SPから4回転ジャンプを跳んでいる織田。冒頭の4回転−3回転のコンビネーションジャンプは、4回転の着氷後に姿勢が乱れた。だが、転倒だけは回避。跳べなかった3回転トーループは、三つ目のジャンプである3回転ルッツの後に付け直して連続ジャンプとし、得点を確保したのも奏功した。


東日本大震災の影響で3月の東京開催が中止になり、「それまで張り詰めていた緊張の糸が一気に切れた」という。間もなくモスクワ代替開催が決まり、「他の選手もみんな同じ」と気持ちを切り替えてきた。


問題はこれからだ。今季のGPシリーズ2戦とGPファイナルでは、すべてSP首位発進しながら、フリーで崩れて一度も表彰台の頂点に立っていない。トップのチャンとの得点差は11.21点もある。挑戦する側がミスをするようでは、逆転優勝などあり得ない。


フリーに向け、「自分のベストをしっかりと出したい」と語った織田。自身初となる世界選手権のメダルを引き寄せることができるか。


【芳賀竜也】


毎日新聞 2011年4月27日 23時41分(最終更新 4月28日 0時55分)



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