日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵 マイセン磁器の300年

caltec2011-02-25



六本木ミッドタウンにあるサントリー美術館にて「日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵 マイセン磁器の300年」展を観る。


2011にチェコを旅行したときに、わざわざプラハドレスデン⇒マイセンへと電車を乗り継ぎ、マイセンの陶器工場そして国立マイセン磁器美術館を訪れており、展示品の分量とその質の高さにとても驚いた記憶があり、その中のどれくらいの作品を鑑賞することができるのか、楽しみにして臨んだ本展覧会、作品数はそれほど多くないものの、作品は良く考えて選ばれており、本展覧会を観るだけでも十分楽しめる充実した内容になっていた。


サントリー美術館のホームページによる本展覧会の概要は以下のとおりだ。

東西交易品の中でもとりわけ貴重だった中国の磁器は、大航海時代以来、しだいにヨーロッパの王侯貴族を魅了し、17世紀にはオランダ東インド会社を通じて大量にヨーロッパへ渡りました。ザクセン選帝侯兼ポーランド王の「アウグスト強王」(1670-1733)は、それらの磁器を熱狂的に収集しました。王の命令下、それまで西洋では謎とされてきた磁器の製法が、錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベットガー(1682-1719)によって1708年にドレスデンで解明され、1710年、王立磁器製作所のはじまりをもって300年にわたるマイセンの歴史が幕を開けます。


ベットガーが開発した?器(せっき)・白磁にはじまり、東洋への憧れを物語る「柿右衛門写し」や「シノワズリ(中国趣味)」の飲食器、王が夢見た磁器による壮大な宮廷動物園、優美なロココ様式や万国博覧会出品の大作から、知られざるモダニズム時代の傑作、さらに現代の作品まで、各時代の代表的名品が勢揃いし、その歴史の全貌に迫ります。つねに最先端の美術様式を取り入れつつ現在もなお続く、“生きた窯”の手仕事の粋をお楽しみください。


個人的には、ファン獲得のためには、現在のマイセンの陶磁器の代表的なパターン(模様)の紹介や、テーブルウェアのディーナー時のテーブルセッティングの展示などをしても良かったのでは?と感じたが、それはスペースの関係上で着ない問題なのか。。。 本国マイセンでは展示しており、個人的にとても興味深くその展示を見たので、次回、また同じような機会があれば、是非実施してほしい。



企画力  :★★★☆☆
展示方法 :★★★☆☆
作品充実度:★★★☆☆
満足度  :★★★★☆



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