フランス大会


実は、グランプリシリーズのファイナルを制した日本人選手は2人しかおらず、その一人が村主選手です(もう一人は浅田選手)。


個人的にはトリノの後の世界選手権で引退し、その後はプロスケーターの道へ、というのが本人にとってベストな選択だったのでは?とcaltecは思ってしまいますが、当時の彼女の中では、世界選手権でのゴールドへの想いというものは強かったのだと思います。特にその時の金メダルが(北米開催ということもあるのか)オリンピック6位だったマイズナー選手だったので、あと一年、、という思いも強かったのかと。


世界選手権のメダル獲得数3(銀1つ、銅2つ)、グランプリファイナルの金メダル獲得、というキャリアを持っているにもかかわらず、体力的に衰えていく中で、まだ現役を続けていくという、稀有な存在な村主選手ですが、彼女を現役スケーターとして留まらせているものは、今はもう「金」へのこだわりではないような気がします。


マチュアとして最終結果がいかなるものであれ、彼女が納得して競技生活を終了することを望んでやみません。

「30歳」村主 再び輝けるか


12月で30歳になる村主章枝陽進堂)にとって、今季はGPシリーズ参戦15シーズン目の節目。だが、第2戦スケートカナダで過去最低順位の9位を経験。厳しい戦いが続く中、フランス杯で、暮れの全日本選手権(長野)に向けた光明を見いだせるか。


6シーズンぶりのパリ・ベルシー競技場。公式練習から村主の葛藤(かっとう)は続いている。得点源となる3回転ジャンプがほとんど決まらず、その調整に多くの時間を割いていた。


バンクーバー五輪の出場を逃し、多くの関係者が引退を想像した。本人も3カ月間、悩み抜いたという。導き出した答えは現役続行。マネジメント会社に入社し、自らが選んだスポンサー企業のバックアップを受け、氷上に立つ。


「選手として成績を残すことだけが期待されているとは思わない」。オフに北海道でスケート教室を行うなど、普及活動にも力を入れた。あとは自分の姿を見て「人生を学んでほしい」という思いがベテランを奮い立たせている。


シーズン前に立てた目標は来年3月に東京で開催される世界選手権への出場。「年齢的な問題はあるけど、競技である以上はジャンプは避けられない」。世界選手権の出場権争いが大詰めを迎える全日本選手権まで、村主の奮闘は続きそうだ。(坂上武司)


(asahi.com 2010年11月27日11時20分)



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