スケートアメリカ

caltec2010-11-14



注目の日本人対決(近年の因縁の対決)、高橋VS織田の結果ですが、フリーで高橋選手が織田選手を逆転して優勝しました。
と、結果だけ見れば、日本人1位、2位と良いことだらけのように見えますが、演技内容そのものを見れば、決して「良かった」とは言えないのがこのアメリカ大会だったと思います。


高橋選手について言えば、ジャンプが決まらなかった点がまずは課題としてあげられるのと、「表現」にこだわるあまり、スケートらしさが薄れてしまっているような印象を受けました。


織田選手についても、ジャンプの出来が彼本来のものではなかったのですが、それ以上に、またもや(これで何度目か忘れるくらい)ジャンプの規定違反で、最後のコンビネーションジャンプが0カウント(点数加算されず)で僅差で高橋選手に逆転を許してしまう結果となりました。今までも、このミス(ジャンプが加算されない)で、代表やメダルを逃してきたのですが、なかなか難しいのかな。。 器用な選手だけに、前半のジャンプの失敗を後半で取り戻そうと考え、当初予定になかったセカンドジャンプを追加してしまうことが、逆に仇になっている。うーん、難しいです。


個人的にはダイスこと村上大介選手の活躍が今大会では一番印象に残りました。先シーズンは大事な大会で思うような結果を残せませんでしたが、今大会のような結果を出せば、(世界選手権は難しいかもしれませんが)四大陸選手権への切符は手にしそうな勢いです。

フィギュア:高橋が逆転優勝 織田2位 スケートアメリカ


ポートランド(米オレゴン州)小坂大】


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、スケートアメリカ第2日は13日、当地で男子フリーなどがあり、ショートプログラム(SP)2位の高橋大輔(関大大学院)が148.95点をマークし、合計227.07点で逆転優勝を果たした。高橋はGPシリーズ6勝目。第1戦のNHK杯に続く優勝で、GPファイナル(12月、中国・北京)進出を決めた。高橋はジャンプの乱れを、持ち味である表現力でカバーした。


SPトップの織田信成(関大)はジャンプのミスが響き、合計226.09点で高橋と0.98点差の2位に終わった。SP5位の村上大介(青森短大)が5位に食い込んだ。


○…織田がジャンプの規定違反で自滅した。出だしの4回転ジャンプで転倒。ミスを取り返そうと滑りながら演技構成を組み替えたところ、3回までしか認められていない連続ジャンプを4回跳んでしまった。最後のジャンプは無得点。06年トリノ五輪選考会となった05年全日本選手権など主要大会で過去4度も犯しているミスだった。演技を終えてコーチに指摘されるまで気づかなかったといい「言葉にならない」とぼう然としていた。


毎日新聞 2010年11月14日 14時06分(最終更新 11月14日 18時25分))


高橋選手は、下の記事にもあるように、PCSが高いので、他の選手と比べてアドバンテージがある点、有利です。
「ショートとフリーどちらも(音楽は)ラテン」と高橋選手が雑誌のインタビューで答えていましたが、ラテンとは言っても、雰囲気が違うものなので、観客として見ている分には両方楽しめました。

フィギュア:不安よそに高評価、すべて8点台 高橋逆転V


滑走を終えた高橋大輔(関大大学院)は、苦笑いしながら首をかしげた。ジャンプでミスを連発し、公式会見でも開口一番、「うまく滑ることができなかった」。高橋の次に演技した織田信成(関大)の得点が出るのを、不安げに見つめていた。


「跳んだ瞬間にタイミングが合っていないと思った」という冒頭の4回転は、着氷でバランスを崩し3回転に。続くトリプルアクセル(3回転半)もよろけて「動揺した」。残りのジャンプでも、転倒あり、回転不足あり。技術点は64.95点と大きく落ち込んだ。


そんな高橋を1位に押し上げたのは演技の構成点だった。ピアノの調べに乗った軽快なステップと豊かな表現力。「音楽との調和」で8.68点を出したのを最高に、5項目すべて8点台。昨年の世界王者に対する評価は、やはり高かった。


右ひざの手術をした直後だった昨シーズンより「体のレベルは上がっている」。ジャンプのミスは、切れが出てきた体を制御しきれなかったことが原因だとはっきりしている。そこは感覚を合わせていけばいい。シーズン終盤に、期待を持たせる演技だった。


ポートランド(米オレゴン州)小坂大】


毎日新聞 2010年11月15日 6時30分(最終更新 11月15日 9時46分))


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