スケートアメリカ

caltec2010-11-13



今回の出場選手の演技を見ていて感じたのは、やはりコストナーは「経験の差が」があるな、ということ。演技時のアライメント、フリーレッグの処理、音楽の表現、ステップのエッジワーク、スケーティング力、スピード・・・ どれをとっても格が一つ上である印象を受けました。


今シーズンの彼女は、ルッツ、フリップの高得点を狙えるジャンプを飛んでいないにも関わらず、ショートでは点差をつけて1位をとっている。それはスピン・ステップでの高得点と5コンポーネンツの高得点によるものであるからで、やはり基礎力はすばらしいものがあるな、と再認識させられました。

フィギュア村上、SP2位発進 スケートアメリカ


ポートランド(米オレゴン州)=吉原大介】


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、スケートアメリカは13日(日本時間14日)、当地で2日目があり、女子ショートプログラム(SP)で、日本の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)が54・75点の2位と、好スタートを切った。首位はGP初戦のNHK杯で優勝したカロリナ・コストナー(イタリア)で60・28点。


フリーは自信もって臨む

村上佳菜子の話 アクセルを失敗したんですけど、全体的に良かったと思います。こないだのNHK杯は、いきなりSP2位でどうしようと緊張してしまったんですけど、今度のフリーは自信を持って臨みたいと思います。


朝日新聞 2010年11月14日8時52分)


男子シングルは、織田選手と高橋選手の日本人選手同士のガチンコ勝負、という感が強い今大会。日本からは3選手(高橋、織田、村上)が出場していますが、3名ともショートではいい演技をしていて、なかなか見ごたえのある内容でした。

フィギュア:織田がSP首位、高橋2位…スケートアメリカ


ポートランド(米オレゴン州)小坂大】


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦のスケートアメリカが12日、当地で開幕し、男子ショートプログラム(SP)は織田信成(関大)が79.28点と首位に立った。高橋大輔(関大大学院)はジャンプが乱れ78.12点の2位。19歳の村上大介(青森短大)が67.01点で5位につけた。


ペアSPはバンクーバー五輪銅メダルのアリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)が63.99点で首位発進した。


◇緊張乗り越え好演技
滑走を終えると右こぶしを握り締めてガッツポーズ。第2戦のスケートカナダに続いて、SPで首位の好スタートを切った織田は「カナダのときよりいい演技ができたので、とても満足している」と振り返った。


「毎回吐きそうになるほど緊張する」という。ただ、今季GPシリーズ2戦目とあって、緊張感もうまくコントロールした。冒頭の3回転半ジャンプと、続く3回転の連続ジャンプを滑らかに決めた。最後の3回転ルッツこそロングエッジで減点されたものの「大きなミスがなくてほっとした」。


それでも満足はしない。表現力を示すプログラム構成点はスケート技術8.32点、表現実行力8点と高い評価を受けた。残り三つは7点台後半で、もっとも低かったのは演技のつなぎで7・54点。悪くはない得点だが「まだいけた。もっと流れのある演技をしたい」と課題を口にした。


カナダではSP首位だったもののフリーで逆転されて2位に終わった。それからの練習はフリーの構成を滑り込んで自信をつけてきたという。織田は「思いきってやるだけ。リベンジもしたい」と力強かった。


【小坂大】


◇「反応楽しかった」
演技を終えた高橋は苦笑いを浮かべながら、自らをしかるように左手でおでこを2度軽くたたいた。連続3回転ジャンプは決めたが、氷の硬さを意識しすぎて3回転半は着氷で前のめりになり「動揺した」。スピードが乗らないまま入ったスピンはレベル1に落とされ、3回転ルッツもよろけた。しかし、胸元が大きく開いた赤いシャツと黒いパンツで、タンゴ調の曲に合わせた軽快な演技は観客の手拍子を誘い「反応は楽しかった」と高橋。ミスをしながらもプログラム構成点は、すべて8点台。逆転優勝も十分射程圏内だ。


◇村上が自己最高点
19歳の村上がSPで自己最高となる67.01点をマークして5位につけた。3度のジャンプを無難にまとめ、「ベストを尽くしたのでうれしい」と喜んだ。9歳で両親と渡米し、フィギュアスケートを始め、05〜06年シーズンには世界ジュニア選手権の米国代表にも入った。07年からは日本で活動している。好位置につけても「もう少しいろいろな部分で伸びる」と村上。フリーに向けて「ノーミス」を目標に挙げた。


毎日新聞 2010年11月13日 17時30分(最終更新 11月13日 19時52分))



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