NHK杯

フィギュア:村上2位、浅田8位 NHK杯女子SP


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦・NHK杯は22日、愛知・日本ガイシアリーナで開幕、3種目があった。


女子ショートプログラム(SP)は、今年の世界選手権6位のカロリナ・コストナー(イタリア)が57.27点で1位。バンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央中京大)はジャンプの失敗が響き、47.95点で8位と大きく出遅れた。村上佳菜子(愛知・中京大中京高)は56.10点で2位に入った。


ペアのSPは、今年の世界選手権優勝の※清、☆健(中国)組が67.10点で1位。今年の世界ジュニア選手権銀の高橋成美木下工務店ク東京)、マービン・トラン(カナダ)組が57.23点の3位につけた。


アイスダンスショートダンス(SD)は、バンクーバー五輪銀のメリル・デービスチャーリー・ホワイト(米国)組が66.97点でトップ。同五輪日本代表のキャシー・リードクリス・リード組(木下工務店ク東京)は44.90点で7位。

※はまだれに龍

☆はにんべんに冬


▽女子SP 
(1)カロリナ・コストナー(イタリア)57.27点
(2)村上佳菜子(愛知・中京大中京高)56.10
(3)レイチェル・フラット(米国)53.69
(8)浅田真央中京大)47.95


○…女子シニアGPデビュー戦の村上は、ほぼノーミスの演技でSPを終え2位発進。「すごい楽しかった」と満足そうな表情を浮かべた。練習で安定せず、課題だった序盤の2連続3回転ジャンプは、前半が回転不足と見なされて減点されたが、直後の3回転フリップを着実に決めてリズムに乗った。山田満知子コーチは「『カナちゃん、将来楽しみだね』と思ってもらえれば大成功」と、笑顔を絶やさないピンクの水玉をあしらった衣装の15歳をたたえた。


毎日新聞 2010年10月22日 21時22分(最終更新 10月22日 23時12分

フィギュア:浅田真央、8位にぼうぜん NHK杯女子SP


◆フィギュアNHK杯女子SP


出場12選手の最終滑走。地元・名古屋のファンの前で、満を持して滑り出したはずが、まさかの8位。「一番悪いところが出た」。ぼうぜんとする浅田の声は震えていた。


ジャンプでミスを連発した。得意のトリプルアクセル(3回転半)は両足着氷で減点、2連続3回転ループでは回転不足とみなされた。3回転フリップもバランスを崩して1回転だけ。ジャンプはすべて失敗だ。


採点結果が発表されると館内がどよめいた。47.95点は、シニアの国際大会では09年のロシア杯を下回る自己最低点。浅田は「練習から100%の状態で臨めていない。心の中にひっかかるものがあった」。不安があるか、と尋ねられ「そうですね」と答えるのが精いっぱいだ。


銀メダルに涙したバンクーバー五輪。4年後の雪辱を目指して新しいシーズンを迎えるはずが、コーチが決まらず、9月にようやく佐藤信夫コーチに決まった。佐藤コーチは「練習では少しずつ良くなっているが本番になるとまだまだ」。


フリーは23日。「挽回(ばんかい)というより、演技の要素をきっちりこなすことが目標」と浅田。手探りの状況の中、さえない表情を1日で笑顔に変えることはできるのか。


【村社拓信】


毎日新聞 2010年10月22日 23時08分(最終更新 10月22日 23時38分)


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