特別展 平城遷都1300年記念 奈良の古寺と仏像 〜曾津八一のうたにのせて〜

caltec2010-08-15



東京日本橋にある三井記念美術館にて「特別展 平城遷都1300年記念 奈良の古寺と仏像 〜曾津八一のうたにのせて〜」を観る。


実は全然期待せずにふらりと訪れた展覧会だったが、展示内容の充実振りにはビックリ。さすが『平城遷都1300年記念』と銘打っただけのことはある。


本展覧会の概要は以下のとおり。

平城遷都1300年を記念する特別展です。奈良は、日本の宗教文化の原点であり、寺院に祀られる仏像は、信仰の対象であるとともに、極めて芸術性が高い作品として、多くの人を魅了してきました。多数の国宝、重文を含む優れた仏像を、奈良を詠った會津八一のうたにのせて展示し、日本の宗教の奥深さ、美的感性の高さを知っていただきます。


展覧会の目玉(特色)の一つとして、會津八一の詩と、関連のある奈良の古寺の仏像や仏具が織り成す独特のハーモニーというものを狙っていたはずなのだが、(お盆ということもあり)あまりの来館者の多さに「情緒」を味わう余裕は全くなく。。。 ただ、展示されている大きな仏像はたくさん人がいても十分堪能できるだけのものであった。


展示されている中では、東大寺の「四天王立像」(重要文化財)と元興寺の「如意輪観音菩薩坐像」が良かった。特に「如意輪観音菩薩坐像」が◎。ともに鎌倉時代の作品。(今回の展示作品を見る限りでは、)実はこの頃(鎌倉時代)の仏像には、力強さと優雅さを兼ね備えているものが多く、仏像を美術品として鑑賞するには、一番のお勧めの年代なのではと感じた。


ただ、仏像は、こういう展覧会会場ではなく、お寺で実際に見るのが一番いいんだろうけどね。。。 奈良のお寺めぐり。懐かしい記憶。。。。。


企画力  :★★★☆☆
展示方法 :★★★★☆
作品充実度:★★★★☆
満足度  :★★★★☆



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