地球ゴージャスプロデュース公演Vol.11 『X day』

caltec2010-07-19



天王洲にある天王洲銀河劇場にて、地球ゴージャスプロデュース公演Vol.11 『X day』を観劇。


今までは著名キャスト+若手キャストという構成で、主要キャストの他にも、ダンサー要員、芝居・歌要員として多くの若手出演者がおり、その人数の多さで、地球ゴージャスの作品の舞台設定(物語設定)やその世界感の雄大さを表現してきた作品が多かった印象を受けるが、今回の地球ゴージャスは、そんな今までの作風とはうって変わって、総勢6名によるミニマムな配陣。


場面構成も、その人員構成を考慮して大きく変えられた。各人が主役の小ピース(スピード感や笑いのセンス的に「はねるのとびら」などの番組のシチュエーションコントの1シーンにイメージに近い)が6つ上演される。そして最後にタイトル『X Day』の「X」の意味が明かされ、6名が偶然にも同じ時間に同じバーで居合わせる。ここで各人が人生を語りだしていくうちに、今まで観てきた6ピースが繋ぎ合わされ、それぞれの人生がクロス(×)して、一つの大きな作品へと発展していく、という形になっている。


歌あり、ダンスあり、芝居アリ、コントあり、と、今回も様々な要素が詰め込まれた作品になったが、出演者が6名に絞られたことで、やはり作品の性質は大きく変ったと思う。今回は、今までのような物語性や世界観の創出が薄れ、ある程度各人にアテガキをしたようなキャラ設定で、それぞれの特徴を活かしながら、最後は、やはり「地球ゴージャス」(というよりは、岸谷)色の強いメッセージが打ち出されて終わる。肩の力を抜いて、エンターテインメントを楽しむという意味、そして作品としてのまとまりという意味では、進化した「地球ゴージャス」になったと思う。 しかし、6名しかいないと、出演者は全く気を抜く暇がないですね。。。


<出演者>
  岸谷五朗 
  寺脇康文 
  中川晃教 
  陽月 華 
  藤林美沙 
  森 公美子



音 楽 : ★★☆☆☆
脚 本 : ★★☆☆☆
演 出 : ★★★☆☆
役 者 : ★★★☆☆
舞台/衣装: ★★☆☆☆
満足度 : ★★★★☆



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