ドラマ:月の恋人(最終回)


フジ月9、木村拓哉主演、彼を取り巻く女性に篠原涼子北川景子、リン・チーリン、主題歌が久保田利伸、脚本:浅野妙子と、失敗しない、王道のキャスティング。


しかし、そんな万全の体制で臨んだにも関わらず、個人的には「面白い」とはあまり感じなかったのがこの「月の恋人」(「あすなろ白書」を現代に焼きなおしただけのような「素直になれなくて」(同じくフジテレビ)よりは全然良かったですが)


その理由を最終回を見ながら考えてみたのですが・・・


1)木村拓哉演じる主人公、蓮介が、何故あそこまでモテルのか、理由がわからない。
演じているキムタクの外見は置いといて、蓮介というキャラクターそのものが、ほんとに女子3名で争うほどのものか?というのがまず疑問。
そして、終始しかめっ面、ぶっきらぼうな態度のキムタクの演技にも魅力を感じず。 役者・キャラクター設定共にどちらも「?」な感じでした。


2)話の展開がわかってしまう
最終回のエンディングは、スタート時からの想像通り。まあ、最後まで見た来ていうのも何なんですが、「だから結局何だったんだ」と。大切なものは身近にいたっていう感じなんでしょうが、どうも共感できない展開ではありました。
あとは、いかにもそれらしいキャスティングをしてしまったので、ドラマの中での役割が初回から見えてしまった点。キャスティングに「意外性」がないというのも、ちょっと、、、という気がしました。


3)主要キャストの演技が。。。
キムタクは、キムタクのまま。篠原涼子もどちらというと、何をしても篠原涼子。そして北川景子は言うに及ばず、、、、、、 蓮介の生活スタイルも相俟ってですが、現実感がなく、絵空事感というか、薄っぺらい印象を受けたのは事実です。ゴージャスに行くならとことんゴージャスに徹するとかしたほうがまだ潔いのでは?


放送を見ながら、心の中では「想像通りではない展開が起きないかなあ」と常に期待しながら見ていたのですが、やはり、やはりのエンディングが。。。。 起承転結的なうねりもなかったように思えるし(途中で蓮介がああいう状況(社長解任)になることはわかっていたので、個人的には「転」ではなかった)、最近の月9というか、フジのドラマはキャスティングとか、企画に頼りすぎていて、脚本なり、演出なりが「ありきたり」感いっぱいな感じがします。


かつての華やかりし頃のフジテレビのドラマ黄金時代が懐かしいです。(まあ、深夜放送についても、かつての面白さがないのが寂しい限りです。「やっぱりネ猫が好き」「カルトQ」「カノッサの屈辱」「仕立て屋工房」等の番組はもう出てこないのでしょうか?)



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