モーリス・ユトリロ展 パリを愛した孤独な画家

caltec2010-06-27



新宿にある損保ジャパン東郷青児美術館にて『モーリス・ユトリロ展 パリを愛した孤独な画家』を観る。


数年前に見たユトリロ展が素晴らしいものだったことと、「日本初上陸となる作品90余点を一挙公開するという画期的なもの」というフレーズにひかれ、とても楽しみにしていた本展覧会、、、まずはHPでの紹介では、、

損保ジャパン東郷青児美術館では、2010年4月17日(土)から7月4日(日)まで、「モーリス・ユトリロ展ーパリを愛した孤独な画家」を開催いたします。


20世紀初めのフランスを代表する画家、モーリス・ユトリロ(1883-1955年)は、自らが生まれ、愛したモンマントルの街並みを繰り返し描き評価を得た画家で日本でも非常に人気があります。母親も画家であったものの、正規の絵画教育を受けたわけではないユトリロの表現力は天賦の才としか言いようがなく、詩情に満ちた独自の風景世界を創り出しています。


当館では、2002年に一度ユトリロ展を開催し好評を博しましたが、再び開催となる本展は、日本初上陸となる作品90余点を一挙公開するという画期的なものです。それらを三時代に区分しユトリロの全画業をたどるとともに、数奇な運命に苛まれ、常に孤独と隣り合わせにいたユトリロの生涯も紹介してまいります。


さて、肝心の感想はというと、、、一言で言うと「つまらなかった」。というのも、ユトリロユトリロたらしめている「白の時代」の作品がほんの数点しかなく、展示作品の大半が、色彩の時代のもの。そしてその展示品の多くが、作品の出来栄えや価値から厳選されたものではなく、ただユトリロが描いたものであるということでセレクションされている、といった印象しか受けなかったからだ。


通常の展覧会であれば、その作品の出展として、「○○美術館所蔵」や「個人蔵」などと紹介されるが、そういう情報も本展覧会では皆無。一体どこから、この「日本初上陸となる作品90余点」を持ってきたのか?などと、余計な詮索をしてしまった。


会場はとても人が多かったのだが、もうユトリロの作品を集めたから、それでいいじゃん、という時代でもないと思うのだが。。。 期待していただけに、大大大ガッカリの展覧会だった。


企画力  :★★★☆☆
展示方法 :★★☆☆☆
作品充実度:★★☆☆☆
満足度  :★☆☆☆☆



人気ブログランキングへ


/