吉祥のうつわ展〜中国陶磁にみる祝い寿ぐ文様の世界

caltec2010-04-18



東京白金台にある松岡美術館にて「吉祥のうつわ展〜中国陶磁にみる祝い寿ぐ文様の世界」を鑑賞。


閑静な住宅街の中にある松岡美術館、その存在は知りつつも、「いつか行ってみたいな」と思うだけで、なかなか訪問する機会がなかった美術館だったが、今回「中国陶磁器」しかも「吉祥」モチーフ、の展覧会、、ということで、重い腰を上げて、高級住宅地白金台にある本美術館へ乗り込んだ。


美術館のホームページにおる本展覧会の概要は以下の通りだ。

現在、私たち日本人が身の回りの吉祥文様としてすぐ思い浮かぶのは、松竹梅や鶴亀をあらわした意匠でしょう。お正月や結婚式といった「ハレ」の場を飾り、祝い寿ぐ文様として最もポピュラーなものであり、お正月に門松や正月飾りなどで目にされた方も多いと思われます。わが国では、そうした松竹梅や鶴亀をはじめ、七福神や宝尽しなどといった吉祥文様が、おめでたいしるしとして古来より様々な美術工芸品にあしらわれ、豊かな展開をみせてきました。


そのようなわが国の伝統的な吉祥文様も、実は多くは中国にその起源を求めることができます。また、日本の吉祥文様には見られない中国固有の吉祥文様も、さらに多く中国の文物などにみることができます。


松岡美術館創立者松岡清次郎 (1894−1989) が蒐集した中国陶磁コレクションは、洗練された鑑賞陶磁コレクションとして知られ、主に後漢時代から清時代までの中国陶磁史をほぼ網羅できる内容となっております。このたび松岡美術館では、「吉祥のうつわ」展と題し、日本の吉祥文様にも大きな影響を与えた中国の吉祥文様に焦点をあて、館蔵品より宋時代から清時代までの中国陶磁器を選んでご紹介し、中国の人々がやきものの文様に込めた意味や願いに迫るものです。


本美術館の収蔵作品を中心にテーマを決めて再構成した、という展示内容のためか、企画展そのものへの満足度は期待していたものよりは低かったが、春の陽光を浴びたこの美術館の展示スペースの気持ちよさと、仏教彫像コーナーのガンダーラ彫像が充実しており、とても楽しんで鑑賞することができた。


企画力  :★★★☆☆
展示方法 :★★★☆☆
作品充実度:★★★☆☆
満足度  :★★☆☆☆



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