世界選手権

世界フィギュア 浅田は2位発進、キム・ヨナは7位


トリノ(伊)=坂上武司】


女子シングル

フィギュアスケートの世界選手権第4日は26日、女子ショートプログラム(SP)があり、バンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央中京大)はトリプルアクセルが回転不足になるなど68.08点で2位につけた。同金メダリストの金妍児キム・ヨナ)(韓)はジャンプとスピンなどでミスし60.30点で7位と出遅れた。両親が日本人で16歳の長洲未来(米)が70.40点でトップに立った。安藤美姫トヨタ自動車)はジャンプで転倒し55.78点の11位、鈴木明子(邦和スポーツランド)は48.36点で20位だった。


浅田真央 

トリプルアクセルは回転不足をとられてしまったけど、悪くはなかった。今日の出来はフリーにつながる。フリーではジャンプをしっかり跳びたい」


安藤美姫 

「2連続3回転を跳びたい気持ちが強かった。ミスになったのは残念だけど、演技全体としては五輪よりも良かったと思う」


朝日新聞 2010年3月27日1時48分)

真央、アクセル回転不足 世界フィギュア


悔し涙を味わった五輪銀メダルから約1カ月。さすがの浅田も、五輪の後は「燃え尽き症候群」のような状態に陥ったという。「気持ちも少し安心してしまって、思ってたよりもすごく体が落ちてるなと感じました」と話す。体重は一時期、ベストから2キロオーバーしてしまったことも。


とはいえ、五輪後に長い休みを取ったわけでもない。1日完全オフを取り、後はまた自分を追い込むように大会に向けて練習を積んできた。心のエンジンがかかるのはいつもよりやや遅かった実感はあるが、体重もベストに戻してトリノに乗り込んできた。


そして、「仮面舞踏会」を演じるSP。冒頭のトリプルアクセル(3回転半)と2回転の2連続ジャンプは、決まったかに見えたが、技術審判の判定は回転不足。それ以外はほとんどミスのない演技で演じきっただけに、冒頭のアクセルのミスが痛かった。68・08点。気持ちを切り替えて、フリーに臨めるか。


朝日新聞 2010年3月27日11時9分)

ヨナ、ミス連発 世界フィギュア


男子とペアは五輪金メダリストが欠場。だが、金妍児にとっては、今大会は五輪シーズンの大切な締めくくりだ。


目指すべきものがある。1992年アルベールビル五輪で金メダルを獲得し、その直後の世界選手権も制したヤマグチ(米)以来の五輪、世界選手権の連勝。さらに、自身のあこがれのスケーター、クワン(米)が2000、01年に成し遂げて以来の世界選手権連覇。「ミス・パーフェクト」と呼ばれたクワンのような伝説のスケーターになることが、彼女の目標である。


だが、SPはミスが目立った。「すべてのタイトルを手にしてメンタル的に落ちている」という試合前のコメントが、そのまま結果に表れた。


朝日新聞 2010年3月27日11時13分)



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