バンクーバーオリンピック:フリー

caltec2010-02-23


五輪フィギュア:カナダ組V、演技気品漂う アイスダンス


バンクーバー五輪フィギュアスケートはパシフィックコロシアムで22日、アイスダンスのフリーが行われた。オリジナルダンス(OD)を終えた時点で16位だった日本のキャシー・リードクリス・リード組(木下工務店ク東京)は79.30点をマークし、合計で自己ベストの159.60点を記録したが、順位は一つ下げて17位となった。優勝は地元のテッサ・バーチュー、スコット・モイヤー組(カナダ)で、母国にアイスダンスでは初の金メダルをもたらした。


地元カップルを応援する会場の大歓声が、演技が始まると一瞬にして静寂に変わった。バーチュー、モイヤー組の気品漂う演技に、見る者の目がくぎ付けになった。


マーラー作曲「交響曲第5番」の静かな曲調に合った美しい滑り、モイヤーの背中にバーチューが片ひざで立つダイナミックなリフト。プログラム構成点は「音楽との調和」の項目の9.70点を筆頭に5項目とも9点台を並べた。自己ベストを12.77点も更新する計221・57点で優勝し、モイヤーは「演技に満足している。これからはこの金メダルをかけてシャワーを浴びるし、寝る時もかける」と喜んだ。


20歳のバーチューと22歳のモイヤーは、それぞれ8歳と10歳の時にペアを組んだ「若きベテラン」。バーチューは「(練習のため)家族と離れ、学校も十分通えず、普通の10代の生活を犠牲にした」と振り返る。昨季はバーチューが両すねを手術し、「ちゃんと滑れるようになるか不安だった」と明かす。今大会審判の藤森美恵子氏は「バーチューはクラシックバレエの基礎を身につけているから、どんなリフトでも体勢が崩れない。一方でバレエ以外からも技術を取り入れ、総合芸術を見せている」と指摘する。


アイスダンスが76年インスブルック五輪で採用後、初めて欧州以外のカップルが優勝。世界選手権は昨年3位、一昨年2位だった2人が、欧州中心の伝統を打ち破った。【来住哲司】


毎日新聞 2010年2月23日 22時42分(最終更新 2月23日 23時53分))

五輪フィギュア:リード組、初出場で上出来 アイスダンス


バンクーバー冬季五輪第11日のフィギュアスケートはパシフィックコロシアムで22日(日本時間23日)、アイスダンスのフリーが行われた。


ODまで16位につけ、日本勢最高成績(15位)更新を目指したリード姉弟組は、順位を一つ落として総合17位にとどまった。それでも、計159.60点は自己ベスト(158.47点)を更新し、初出場としては上出来の内容。弟クリスは「自己ベストはとてもよかった」と満足そうだ。ステップやツイズルなどに課題はあるが、長身と長い手足を生かしてのダイナミックな動き、力強いリフトはスケールの大きさを感じさせる。姉キャシーは「満足することは決してない。改善すべき点が山ほどある」と、4年後に向けてさらなる成長を誓った。


毎日新聞 2010年2月23日 20時16分(最終更新 2月23日 21時25分))



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