バンクーバーオリンピック:オリジナルダンス

caltec2010-02-22



五輪フィギュア:カナダ組が首位 アイスダンスOD


バンクーバー冬季五輪は第10日の21日(日本時間22日)、アイスダンスオリジナルダンス(OD)でキャシー・リードクリス・リード組(木下工務店ク東京)が16位に順位を上げた。トップに浮上したのはカナダのテッサ・バーチュー、スコット・モイヤー組。


◇フランメンコに乗って「ファン、国のため滑る」 


地元・カナダの若きカップルが、ODでトップに立った。バーチュー、モイヤー組がほぼノーミスの演技で規定2位から浮上した。


ODの今季課題は民族音楽で、2人が使うのはスペインのフラメンコ。複雑な振り付けを取り入れたツイズル、勢いのあるカーブリフトで観客を沸かせ、深いエッジワークによる美しい滑りを披露。終盤はフラメンコの激しいステップを踏み、最高潮の盛り上がりで締めた。自己ベスト(65.02点)更新の68.41点。モイヤーは「演技に満足している。地元の客の前で滑れるのも最高だ」と振り返った。


バーチューが20歳、モイヤーが22歳と若いが、ペア結成はそれぞれ8歳と10歳の時でキャリアは長い。シニア転向2年目の08年世界選手権で異例の若さで銀メダルを獲得した。昨季はバーチューの両すねの故障と手術でGPシリーズを欠場したが、09年世界選手権では銅メダル。今季のODについてバーチューは「本当はカナダの音楽を使いたかったが、この音楽を初めて聴いた時、リズムや音、エネルギーを感じた」と明かす。


五輪のアイスダンスは、これまでロシアを軸に欧州勢が金メダルを独占してきたが、カナダ初の金メダルに大きく前進した。モイヤーは「まだ金メダルのことは考えてない。規定、ODのことは忘れてフリーに集中したい。ファンのため、国のために滑る」と誓う。【来住哲司】


○…リード姉弟組は規定18位から16位に浮上。日本の着物をイメージしたコスチュームを身にまとい「さくら さくら」などの曲を使って、「日本と日本の心」を表現した。冒頭のゆったりとしたストレートラインステップについて、姉キャシーは「自分が早く行きすぎてしまうことが多い。音を一つ一つ取るようにした」。規定に続く自己ベスト更新に弟クリスは「うれしい」と満足そう。日本勢過去最高順位は前回トリノ五輪渡辺心木戸章之組(引退)の15位。フリーは得意にしており、過去最高順位更新も夢ではない。


○…ロシア代表ドムニナ、シャバリン組が順位を規定の1位から3位に下げ、金メダル獲得に黄信号がともった。ロシアはソ連時代の64年インスブルック大会から、フィギュアスケートで最低一つの金メダルを取ってきたが、今大会ではこれまで男子のエフゲニー・プルシェンコの銀のみ。23日に始まる女子でも、メダル候補の有力選手がおらず、13大会ぶりに金メダルを逃す危機に直面している。


毎日新聞 2010年2月22日 22時23分(最終更新 2月22日 23時26分))



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