バンクーバーオリンピック:ペア

caltec2010-02-15



つい一昨日、バンクーバーオリンピックが始まった、と思ったら、もうフィギュアのペアが始まってしまいました。明日にはメダルが決まってしまう。。 早すぎる、こころの準備が。。。


では、まずは、番組の感想から。
・NHKの放送、もうちょっと何とかならないでしょうか?(ペアの実況担当はフジテレビのアナウンサーでしたが)、NHKの番組編成のグダグダ感と、MCの2名のトークがちょっと、、、


そして会場について
・リンクが通常より小さいのがどう影響するのか?
・リンクの壁のカラフルな絵がとても邪魔。まだ企業広告の方が目にうるさくない。
 折角の選手の衣装が台無しな気がします。


さて、話は本編に戻り。。。


川口組良かったと思います。ミスらしいミスはと言えば、スロートリプルループでちょっと着地がつんのめったくらい。丁寧に各エレメンツをこなしていて好感が持てました。テクニカルもたくさん加点をもらっているし、5コンポーネンツの評価も高いです。フリーで大きなミスをしなければこのまま、、という感じでしょうか。


トップの申雪/趙宏博ペアは圧巻。昔は「セカンドマーク(旧採点法時代の芸術点)が低い」といわれ続けていましたが、トゥーランドットのプログラムあたりから徐々に芸術面を高めていき、引退後のプロとしての活躍が良い意味で活きていると思います。シングルでは新採点法になって、旧採点に慣れている選手は適応するのに大変だったと聞いていますが、ペアも同様ですよね? そういう意味でも凄い努力したんだろうなあ、と思います。5コンポーネンツも一番得点が高かったし、何より各エレメンツに対する加点が凄いです。


気になるメダルの行方ですが、、、ペアと言えば今は「中国勢」。申雪/趙宏博ペア以外の中国ペアも、4位(71.50)と5位(71.28)にしっかりとつけてます。6位のカナダペアの点数が65.36なので、メダル争いは、上位5組に絞られた感があります。(順当に行けば、今日の上位3組がメダルを取れるとは思います)。 あとは明日のフリー次第。現在5位の中国のダン/ハオ組がフリーで爆発しそうなんだけど、川口組には何とかメダルを取って欲しいと思います。

五輪フィギュア:川口・スミルノフ組、SP3位


バンクーバー飯山太郎】


バンクーバー冬季五輪第3日の14日、フィギュアスケートはペアのショートプログラム(SP)を行い、ロシア代表の川口悠子アレクサンドル・スミルノフ組は74.16点で、首位に2.5点差の3位につけた。1位は2大会連続銅メダルの申雪、趙宏博組(中国)で76.66点、2位は75.96点だった世界選手権2連覇中のアリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)。


◇ほぼノーミス演技


国籍を変えてまでつかんだ夢の舞台は、素晴らしいスタートとなった。ロシア人のスミルノフと組む川口がSPで好演技をし、表彰台に大きく近付いた。


サンサーンス作曲「白鳥」の曲に乗り、演技を一つずつ確実にこなしていく。スロー3回転ループの着氷はやや前のめりだったものの、ほぼノーミスの演技。先月の欧州選手権での自己ベスト得点(73.92点)を上回る74.16点を挙げた。


今季前半のGPシリーズではSP、フリーとも精彩を欠く演技が続いた。旧ソ連時代から五輪12連覇中のペア大国ロシア。川口にとり五輪に向けたプレッシャーが、それだけ大きかった。「ロシア代表にこだわってしまうと、今の私だと自分を支えきれない。『スケートを好き』という気持ちを忘れてしまう」と心がけ、徐々に調子を上げてきた。


もともとシングル選手だった川口は、98年長野五輪で見たロシア人ペアの滑りの美しさに感激し、彼らを教えていたタマラ・モスクビナ・コーチに「あなたの元でスケートを学びたい」と英文ファクスを送って弟子入り。06年にスミルノフと組んでから急成長し、昨季世界選手権で3位に入り、先月の欧州選手権で初優勝。同コーチは川口について「ペアを始めたころは男性と手も握れない感じだった」と懐かしみつつ、「身体能力にすぐれ、教えたことを忘れない」と評する。


昨年1月にロシア国籍を取得した川口は「パスポートをつけて滑るわけではない。一人のスケーターとして見てほしい」と強調する。演技後、観客は国籍に関係なく大歓声で2人をたたえた。願いはかなった。


【来住哲司】


◇申趙組が得点更新


中国勢主力の申雪、趙宏博組が76.66点をマークし、昨年12月のGPファイナルで出した歴代世界最高得点(75.36点)を更新した。出場20組中1番滑走で、スロー3回転ループを決めるなどほぼノーミス。趙は「いいパフォーマンスができた。バレンタインデーの贈り物になった」と満足そう。


過去2回の五輪は銅メダル。今季はGP3戦全勝と絶好調だ。念願の金メダル獲得に向けて趙は「明日(フリー)はもっと大事。今日みたいないい演技をしたい」と誓った。


毎日新聞 2010年2月15日 13時01分(最終更新 2月15日 14時10分))

五輪フィギュア:川口「白鳥演じる夢かなう」SP3位発進

純白の衣装に身を包んだ川口が、氷上を舞った。五輪初出場でSP3位の好発進。「演技を楽しめた」と笑顔で振り返った。


冒頭の3回転トーループを無難に決め、スミルノフに投げられるスロー3回転ループも着氷がやや前のめりになったものの成功。終盤の連続スピンは2人の動きがピタリと合った。昨季から使うサンサーンス作曲「白鳥」の曲に乗り、見事に白鳥を演じきった。首位の申、趙組に2.50点差の74.16点。先月の欧州選手権(73.92点)に続く2試合連続の自己ベスト更新だ。


「五輪で白鳥を演じたかった。その夢がかなった」と川口。その一方で「まだ終わったわけではない。やっとスタートシーンに立てた」と気を引き締める。筋肉質のスミルノフは、技術よりもパワーで小柄な川口を持ち上げるだけに、2人の息が合わないとミスが増える。フリーでもSP同様に息を合わせられるかが鍵になる。


武器のスロー4回転サルコウに、フリーで挑むのか。川口は「私たちの中では4回転(を使うつもり)です」と宣言した。五輪でまだ成功者のいない大技を決めて、ロシア勢13連覇の栄光を引き寄せたい。


【来住哲司】


毎日新聞 2010年2月15日 18時42分(最終更新 2月15日 18時50分))

五輪フィギュア:申と趙の「夫婦ペア」が歴代世界最高得点


バンクーバー五輪第3日(14日)


熟練の技が見る者をうならせた。出場20組中1番滑走だった31歳の申と36歳の趙の「夫婦ペア」が、いきなり歴代世界最高の76.66点をたたき出した。


3回転トーループやスピンは2人の動きが一致して狂いがなく、スロー3回転サルコウは安定感抜群。八つのエレメンツ(要素)に対して9人の審判がすべて加点する完ぺきな内容。申は「頭の中ですべてのエレメンツがかけ巡っていた。細かい部分に集中した」という。


92年にペア結成し、02年ソルトレークシティー、06年トリノ両五輪で銅メダル。07年世界選手権優勝後に競技を離れていたが、今季復帰。趙は「五輪は4回目だが、これまで銅メダルしか取っていない。心から金メダルが欲しい」と願う。フィギュアで中国初の五輪金メダリストの栄誉は、もう目の前だ。


【来住哲司】


毎日新聞 2010年2月15日 19時29分)



人気ブログランキングへ