特別展 江戸の粋・明治の技 柴田是真の漆 × 絵

caltec2010-02-06



日本橋三井記念美術館にて「特別展 江戸の粋・明治の技 柴田是真の漆 × 絵」展を見る。


実は、今まで全くノーマークだった三井記念美術館だが、平成17年にオープンとのこと。歴史ある建物の7階にあり、内装を観るのもまた楽しい美術館だった。


さて、今回は特別展ということで、本美術館の収蔵作品ではなく、柴田是真の一大企画展。アメリカ、サンアントニオの蒐集家のコレクション70点と、日本国内にある30点、合わせて100点が展示されるというかなり大掛かりなもの(展示期間中、一部展示入替あり)。


漆工と、漆絵、そして絵画とバリエーションに富んだ内容だったが、個人的には冒頭のセクションで展示されていた漆工が一番興味深かった。まるで金属器のように漆を塗りこめた皿や、蒔絵において、「漆」を前面に出し、漆の持つ表現力(バリエーション)で作品を製作している。彼の作品を見ることで「漆」という素材の持つ色々な側面、奥深さを知ることが出来た。


決して派手ではないが、よくよく凝視して作品を見ていくと、そこにはとてつもない技術力と、労力と、そしてちょっとした遊びの精神が隠れていて、観れば観るほど「ほほう、、」と感心してしまう、そんな作品が多かった。


明日が展覧会最終日ということもあってか、会場は人、ヒト、ひと。。。 じっくり作品を鑑賞するというよりは、是真の作品の概要を知る、という程度にしかならなかった感はあるが、個人的に満足できた展覧会だった。


企画力  :★★★☆☆
展示方法 :★★★☆☆
作品充実度:★★★★☆
満足度  :★★★★☆



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/ (凄く寒かった)